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「行方不明と発表」がXでトレンド入りです。タイトルと有料記事の無料部分を見た人が勘違いして炎上しているようです。誤解を生むタイトル詐欺は止めませんか?




「行方不明と発表」がXでトレンド入りしています。

日経新聞が配信した『「消えたコメ」茶わん26億杯分 在庫分散、国も把握できず』が大本のようですが、この記事は有料記事で、冒頭の無料閲覧可能部分には『農林水産省は31日午後、有識者会議で備蓄米放出に向けた制度見直し案を示す。放出に否定的な立場を変えたのは流通段階でのコメ不足が深刻になっているからだ。統計から試算すると、少なくともコメ約17万トン(お茶わん26億杯分)が市場に出回らず「行方不明」になっており、価格高騰につながっている。新たな買い手の台頭と在庫の分散で、状況把握に苦労する当局の姿が浮かぶ』とありました。

この記事を巡り、SNS上では「米の高騰を意図的に操作してないか?」「探してこいよ!」といった、政府や農水省への非難が殺到しています。

しかし、とある投稿にコミュニティノートが指摘していました。内容は

17万トンの米が行方不明とは、この記事が発信元ですが、有料記事部分には「農水省の担当者は」と、日経新聞独自の取材結果であり、日本政府の公式発表ではありません。
また、行方不明の17万トンとは政府が保管している米ではなく「JAを含む大手の集荷業者」の「農家から買い集めた24年産米」が全収穫量「推定」より17万トン少ないだけです。
1995年に食糧管理法が廃止され、政府が日本で生産されたコメを全量管理しておらず収穫量は「推定」です
また、農家が自家消費、知り合いに販売や贈答、他の小売店に販売した場合は把握できず、その量が17万トンというだけです。
nikkei.com/article/DGXZQO…

というものです。

「農家が自家消費、知り合いに販売や贈答、他の小売店に販売した場合は把握できず、その量が17万トンというだけです」とあるように、国が米を行方不明にしたのではなく、米の生産量と市場への流通量が不一致してる分を行方不明と呼んでいるのです。

どうやらタイトルと無料閲覧できる部分のみを見た方々が勘違いして、炎上してしまったようです。

他の報道についても、こういった有料記事のタイトルや無料閲覧部分だけを見て勘違いしている方々をよく見ますが、有料記事を配信するにしても、タイトルや無料閲覧可能部分に、誤解されないような内容を記しておく必要があるのではないでしょうか。

このままでは、おかしな方向に世論を誘導しているようにしか思えません。




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