奈良県のメガソーラー計画「住民の理解が得られず、五條市から建設許可が下りない」で知事が遂に断念です
奈良県五條市に整備を検討していたメガソーラー施設をめぐり、地元からの反発が多く、議会でも昨年3月にメガソーラー整備構想を前提とした予算が否決されました。
その後、自民会派が修正案を提案し、採決され可決されましたが、山下知事は修正予算案成立も、「メガソーラー構想は変えるつもりはない」と、強硬姿勢を示していましたが、遂に断念したようです。
地元猛反対で遂に断念
山下真知事は30日、「大規模な太陽光発電については、地元の同意を得る見通しがたっていません。事実上断念ということでございます」と、住民の理解が得られず、五條市から建設許可が下りないとして、メガソーラーの整備を断念すると明らかにしました。
議会では3月25日の県議会本会議で『特別委は防災拠点関連費用が盛り込まれた当初予算案について30年間なかった否決という結論を出し、自民党・無所属の会の修正案を本会議で可決。計画は事実上白紙となり、防災拠点のあり方を議論する検討部会が設置された』とのことでしたが、それでも山下知事は『それよりいい案は思い浮かばないので、変えるつもりはない』と明言していました。
しかし、議会だけではなく、地元住民の反発もあり、断念せざるを得ませんでした。
議会と地元住民ら、双方から反発があったにも関わらず、計画を続行しようとしていた姿勢に驚きを隠せませんが、さすがに「五條市から建設許可が下りない」のではどうしようもありません。
今後、再生可能エネルギーの普及を進めて行きたいという考えは理解できますが、森林を伐採してパネルを敷き詰めて、何が脱炭素なのでしょう。本末転倒ではありませんか。環境に配慮してこその再生可能エネルギーではないでしょうか。
今回は、こういった地元住民の声が行政に届いた良い例ですね。