エネルギー安保で重要性増すインドネシア、首脳会談で「日本の関与歓迎」




産経新聞の記事によると、石破茂首相は11日、インドネシアのプラボウォ大統領とジャカルタ郊外のボゴールで会談。プラボウォ氏は「天然資源の産業育成などで日本の関与を歓迎する」と述べた。インドネシアは、天然ガスの埋蔵量が多く、東南アジアではマレーシアに次ぐ水準だ。地政学リスクの観点からも重要視されており、日本の大手商社が同国でガス田の拡張に乗り出している。

三菱商事や三井物産は昨年11月、英石油大手BPなどと共同運営しているインドネシア東部・西パプア州の同国最大の液化天然ガス(LNG)事業「タングー」で4カ所目のガス田を開発することを決めました。2028年以降に順次稼働するとのことです。
日本とインドネシアは長年、LNG取引の実績があり、三菱商事は「地理的にも日本から近距離で、インドネシア産LNGは日本のエネルギーの安定供給に役立つ」と説明しています。
財務省の貿易統計によると、日本のLNGの調達先としてインドネシアは23年は金額ベースで7位(比率は4・8%)でした。
首位のオーストラリアと2位のマレーシアで半数超を占めているが、上位にはウクライナに侵略したロシアや、中東情勢の緊迫化で途絶リスクがくすぶるカタールなども並びます。




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