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米攻撃により中国がベネズエラ石油の入手困難に。しかし、国家プロジェクトの炉は止められず

世界最大の確定石油埋蔵量を誇るベネズエラは、巨額を投じる中国マネーの最大級の受益国となっていました。しかし、米国の攻撃により、米政府がベネズエラ原油販売を管理する必要性を主張しています。まさに中国にとって大誤算であります。

米攻撃により中国がベネズエラ石油の入手困難に

中国はこの10年で総額500億ドル以上(約5兆4600億円)をベネズエラに投じています。中南米地域における中国マネーの提供先としては、飛びぬけた額であり、世界的にも最大級の支援先です。2007─2014年に中国政策性銀行が行った同地域向け融資の半分以上がベネズエラに対して行われていたと指摘されています。

しかし、米国のベネズエラ攻撃により、トランプ政権などがベネズエラへの圧力を強め、中国の資源権益を排除しようとしており、中国は米国からの二次制裁を避けるため、直接的な輸入を控える必要があります。

中国はこれまでベネズエラに貸した巨額の融資(約600億ドル)の返済(原油輸入)を回収したいものの、米国の制裁を避けるため、ブラジル産やマレーシア船籍を装って「こっそり」輸入を続けています。

ベネズエラは世界最大の石油埋蔵量を誇るため、中国は喉から手が出るほど原油が欲しい状況ですが、米国の制裁という「足かせ」があり、直接的な取引が難しくなっています。

中国はこの石油をあてにして2023年に広東に複数の大規模な石油精製・石油化学工場を完成させています。石油精製能力は年間1200万トン規模とされています。

原油の入手が困難でも国家プロジェクトの炉を止めることが出来ないのです。今現在、中国は必死に他のルートを模索しているのです。

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