厚生労働省、新型コロナウイルス抗原検査キットのインターネット販売を検討
新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中、厚生労働省は、ウイルスを検出する抗原検査キットのインターネット販売について、議論を進める考えを述べました。
加藤厚生労働大臣は、新型コロナウイルスの抗原検査キットのインターネット販売について、議論を進める考えを明らかにしました。
加藤厚労大臣「インターネットで抗原定性検査キットを容易に手にいれられるようにしてほしいと、多くの国民の皆さんから声をいただいている」
現在、抗原検査キットを購入するには薬局で薬剤師から使用方法などの説明を受ける必要があります。
しかし感染の急拡大で検査を受けにくくなっていて、薬局が使えない休日や夜間にも入手したいという声もあがっています。
加藤厚労大臣はきょう、「医療現場への供給は優先的に確保する」としたうえで、インターネットでの販売について、17日に専門部会を開き専門家に意見をはかる考えを示しました。
抗原検査キットのインターネット販売が開始されれば、発熱外来の負担の軽減や新型コロナの感染が疑われる人のうち、高齢者などを除く重症化リスクの低い人を対象に早期発見も実現可能となり、医療機関や保健所の逼迫を避けることが期待されます。
すでに各地方自治体の中でも、抗原検査キットの無料配布に取り組まれており、抗原検査キットにより、感染者の自覚症状の把握や、発熱や咳などの風邪のような症状が現れた場合でも、自宅で簡単に短時間で自ら検査を実施できるので、家庭に常備することも大切なのではないでしょうか。