厚生労働省、新型コロナウイルスとインフルエンザの同時検査キットを初承認
新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行が懸念される中、厚生労働省は、検査キットについて、2つのウイルスを同時に検査できるキットの一般向け販売することを承認したと発表しました。
新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの感染の有無を同時に検査できる検査キットについて、厚生労働省は5日、富士レビオの製品を一般用医薬品(OTC)として承認した。薬局やインターネットで販売が可能となる。国内で同時検査キットがOTCとして承認されたのは初めて。同社は準備が整い次第、一般向けの販売を始めるという。
同社の製品は綿棒を使って自分で鼻腔(びくう)の粘膜を採取するタイプで、20分程度でコロナとインフル両方の感染の有無がわかる。採取した綿棒を液体の入った所定の容器に入れ、液体を判定用の容器に垂らす。コロナとインフルそれぞれの判定ラインがあり、陽性であれば、該当のラインが発色する。医療機関へも供給している。
対面やメールなどで薬剤師による説明を理解した人に販売する。ネット販売ができるのは、実店舗をもつ薬局などに限られる。
今冬は、新型コロナウイルス感染拡大に加えて、季節性インフルエンザの流行が懸念され、より多数の発熱患者が同時に生じる事態に対応できるよう、同時流行下に多数の患者等が生じる可能性を想定して、重症化リスク・疾患等に応じた受療を示した上で、新型コロナの発熱外来の強化と治療薬の供給、自己検査キットの確保、入院治療が必要な患者への対応の強化等の備えを進め、情報提供と重症化リスク等に応じた外来受診・療養への協力の呼びかけなどの対策に努めています。
今後、同時検査キットを販売する際には、薬剤師が購入者に対し、適切な使用方法や偽陰性の可能性などについて説明することが義務付けられ、検査キットの使用に注意した内容を検討しています。