経済安全保障相の高市早苗氏、台湾有事への備えの必要性を強調
第2次岸田改造内閣が発足し、岸田首相は、台湾有事に対応する政策断行内閣を掲げており、このことに経済安全保障相の高市早苗氏は、台湾有事への備えの必要性を訴えています。
浜田氏は先月末、超党派の国会議員でつくる勉強会「日本の安全保障を考える議員の会」の一員として、石破茂氏らと訪台。蔡英文(さいえいぶん)総統らと会談した。
高市氏は昨年、自民党総裁選に立候補した際、蔡総統とリモート会談を行い、意見を交わした。先月末の日本李登輝友の会のシンポジウムでは、安倍晋三元首相が唱えた「台湾有事は日本有事」に賛同を示している。
与党・民進党の郭国文(かくこくぶん)立法委員(国会議員)らは10日まで7日間の日程で日本を訪問。滞在期間中には多くの国会議員と交流し、少子化担当相の小倉将信氏、デジタル相の河野太郎氏、厚生労働相の加藤勝信氏とも面会した。
小倉氏は5月に自民党青年局のメンバーを率いて訪台。郭氏らとは高官の相互訪問を促進する米国の「台湾旅行法」の日本版の制定などについて話し合った。
河野氏は先月末、台湾で開かれた国際フォーラムにオンラインで登壇。本来は訪台を予定していたが、新型コロナウイルスの影響でかなわなかった。郭氏と面会した際には訪台の意向を示したという。
台湾をめぐる情勢が緊迫化する中、自民党の国会議員や自衛隊の元幹部らが、台湾有事を想定したシミュレーションを行い、台湾独立を目指す動きの拡大など、不安定化する台湾情勢のもと、台湾にいる邦人の安全確保をどう図るかなど、複数のシナリオを議論しています。
5年後、中国の武装漁民による沖縄・尖閣諸島の占拠と、中国による台湾侵攻が同時に起こる、複合事態などを想定し、日米首脳会談や記者会見の対応にあたりながら、自衛隊の防衛出動までに必要な手続きなどを確認し、対応に備えています。