立民の憲法対話集会で枝野前代表が『民主主義は多数決ではない』と大胆発言です。。。それは民主党政権のことを指しているのでしょうか。。。
立憲民主党が憲法対話集会を開催し、立憲民主党の前代表枝野衆議院議員も参加していました。
その憲法対話集会で枝野前代表は、民主主義について『多数決とイコールではない』との趣旨の発言をしていました。多くの議席を有する与党に対して牽制なのでしょうが、気になる事実も判明しています。
枝野代表が党の要職、そして政府の要職を務めていた民主党政権時の国会での多数決についてです。
民主党政権では、凄まじい強行採決のペースであったことを産経新聞が過去に報じていました。枝野前代表の発言は、民主党政権の反省なのでしょうか。
久々に登場した枝野前代表。。。
枝野前代表は代表を退いて以降は、泉執行部の邪魔にならないよう表立った行動を控えていました。その枝野前代表が久々に表舞台に立ったのが党主催の憲法対話集会です。
この集会で枝野代表は多数決について次のように発言しています。
「それでは選挙で勝ったから何を決めてもいいのか」とも問いかけた枝野参与は、「ナチスドイツのヒットラーは、形式的には選挙で選ばれた。ナチスは権力を乱用し暴走した。選挙で選ばれた権力だからと言って、何をしてもいいというのではない。人類は何度も間違えている。そうした歴史の積み重ねの中で民主主義は多数決とイコールではないとの認識が広まった」と述べました。
民主主義と立憲主義の関係について枝野参与は、「民主主義の下、選挙で選ばれた多数だからといって常に正義ではない。多数決は間違えることがある。選挙で多数を得た人に権力を預けるが、憲法で決められたルールの下でしか権力を使ってはいけないという仕組みが立憲主義」と説明しました。
引用元 第1回「りっけんと語ろう!憲法対話集会」を開催、憲法調査会
選挙に勝ったら何を決めても良いのかと指摘する枝野前代表は、民主主義=多数決ではないと言及しています。
枝野前代表の指摘に一考に値するかも知れませんが、枝野前代表は重要なことを見落としています。
ハイペースだった民主党政権の強行採決。。。
枝野前代表の言及について理解を示す有権者もいると思いますが、産経新聞が2019年に報じたところに拠ると民主党政権の強硬採決のペースが凄まじいものでした。
その際「強行採決」で決めることもある。野党が反対する中で採決することを指す。野党は「横暴だ」「民主主義をないがしろにする」などと訴え、政府・与党への批判が集まることが多い。
中略
結果は、3年3カ月の民主党政権は24回だったのに対し、24年12月以降の6年4カ月におよぶ安倍政権では27回だった。第2次政権以降の安倍首相の期間は民主党政権の倍近いのに「強行採決」の数はほぼ同じ、つまり民主党政権が倍のペースで行ったことになる。
引用元 民主政権、強行採決のペースは安倍政権の倍だった
民主党政権と第二次安倍政権とを2019時点で比較したら、強行採決の回数がほぼ同じだったのです。
民主党政権は3年3か月ですが、その間は鳩山由紀夫氏、菅直人氏、野田佳彦氏と3名が総理に就任していたにも関わらず、この強行採決の多さだったのです。一方で第二次安倍政権は長期政権でした。
短期政権と長期政権とで強硬採決の回数がほぼ同じとは異常としか言いようがありません。
枝野前代表は、民主主義=多数決ではないと指摘しましたが、その枝野前代表は、民主党政権の時に党や政府で要職を務めていました。
枝野代表の言葉は一体誰に向けてなされたものなのでしょうか。
都合よく政府を批判して自分に跳ね返ってくるブーメランは、表舞台から遠ざかっていてもその切れ味に変わりはないようです。