新型コロナの感染拡大=即東京五輪中止という暴論は、ノウハウを蓄積し、クラスターを発生させていないスポーツを無視しています。野球やサッカーの大会は日本中でやっています。
大阪を中心に新型コロナウイルスの変異株が猛威を振るっています。新規感染者数が増加に転じると、必ず出てくるのが東京五輪中止論です。
新型コロナウイルスに対して恐怖心を抱くのは、多くの人が同じです。しかし、新型コロナウイルスの感染者数増加を東京五輪の中止へと安直に結び付ける議論には賛同できません。
1年前とは異なり、日本では新型コロナウイルスの感染防止策のノウハウが蓄積しています。
安易な東京五輪中止論は、競技団体のノウハウを全否定することに他ならないのです。
新規感染者数増、東京五輪の中止を求める安易な思考。。。
マスコミは東京五輪中止論を感染拡大と比例するかのように主張しています。
その背景は、おおよそにして、人が集まる=感染拡大に繋がるという安易なものです。
それもこれも多くの人たちが、今の段階になっても「オリンピックは本当にできるのか」という疑念を払拭できていないことが背景にある。これは裏を返せば、新型コロナ対策が十分にできておらず、新型コロナを封じ込めることに失敗しているからに他ならない。また、政府自身が、どういう状況に持っていくことでオリンピックを実施する、という明確な方針を打ち出せていないからだ。
引用元 「どんな状況でも東京五輪は決行」粛々と聖火リレーを続ける日本政府の無神経
こうした東京五輪中止論は、感染者数の増加と比例して湧いてきます。
東京五輪を中止にしたい勢力が、どのような背景をもって、新型コロナウイルスを利用しているのかはわかりません。
これらの論者に必ずと言って良いほど欠落しているのが、新型コロナウイルス感染防止対策のノウハウが蓄積されているという視点です。
大阪府が感染拡大をしている状況を受けて、「緊急事態宣言の要請」との報道がありましたが、緊急事態宣言について異論を唱えた競技団体がありました。
感染防止対策のノウハウを蓄積している競技団体。
Jリーグをまとめる村井チェアマンは、緊急事態宣言が行われたからと言って、無観客試合にすべきとはならないと発言しました。
Jリーグは19日、NPBとの第30回新型コロナウイルス対策連絡会議を実施した。現在、変異ウイルスをはじめウイルス感染が急速に再拡大し「緊急事態宣言」再発例の可能性も指摘されている。村井チェアマンは今後の観客動員など、リーグの運営方針について言及。「緊急事態だからイコール、無観客という話では全くないと思います」との見解を示した。
「1年前は約4カ月の中断後の再開にあたり検査体制も現在とは違いましたし、ノウハウもなかったので無観客というステップを踏みました。Jリーグでは有観客の試合が1000を超えましたが、観客席でのクラスター発生は1件もない。最終的には行政と相談しながら指示に従うわけですが、コミュニケートを取りながら、より良い形で進めていきたい」とした。
村井氏の発言で注目すべきなのは、ノウハウの蓄積がなされているということです。村井氏は有観客の試合を1000試合以上実施してきたことを挙げ、その中でクラスターの発生は1件もないと指摘しました。
つまり、感染対策がなされていれば、スポーツ観戦は安全に実施することが可能ということに他なりません。
Jリーグでは、外国籍選手について14日間のバブルも実施しており、プロ野球、そしてJリーグは観戦による感染防止のノウハウを持っていると断言できます。
このように各競技団体が蓄積してきた感染防止のノウハウを無視して、東京五輪の中止を求める動きは、あまりにも暴論ではないでしょうか。
安易な東京五輪中止論に乗っかるのではなく、開催できるノウハウがあることを多くの人々は知ることが今求められています。