
自民が議席も支持も激減で、参政と国民民主が伸びています。立民は2野党に置いてけぼりです
驕る平家は久しからず。
まさに今回の参院選で自民党が直面したことを物語っています。そして、それは野党第一党の立憲民主党も同様です。
参院選では衆院選に続き自民に大逆風が吹き荒れ大幅に議席を減らし、公明党もつられて議席減でした。この大チャンスをものにしたのは参政党と国民民主党でありましたが、野党第一党の立民は情けないことに現状維持が精一杯でした。
野党勢力図の塗り替えあるか?
選挙結果も、比例獲得票は自民1位で国民民主、参政、立民と続きました。そして、選挙後に政党支持率の世論調査が行われましたが、読売新聞の調査では自民19%、参政12%、国民民主11%、立民8%の順で、共同通信社の調査では自民の政党支持率は9.0ポイント減の20.7%、国民民主15.1%、参政11.8%、立民10.8%でした。これほど与党に逆風が吹いている中、野党第一党が伸び悩んでいるのは異常です。そして、両調査とも無党派層が大幅に減っていました。これは大きな変化です。
数字が物語っているように、自民は議席も支持も激減させ国民の信頼を失いつつあります。立民は参政と国民民主に先を行かれ、野党第一党の立場を完全になくしています。
かつて強かった時と今の自民と比べ、どこに向いて政治をしているか解らない状況に国民が嫌気を刺したのだと思われます。そして立民もこれまでは野党の盟主と言わんばかりに強気な態度でいましたが、ついに批判ばかりの対決姿勢に国民も嫌気がさし、政策実現には与党との協議も辞さない現実野党が支持を集めたのだと思います。
さすがに政権運営の経験と、内政はともかく外交と安全保障能力では他党の追随を許さない自民党がいまだ多くの支持を集めているようですが、立民は変わらなければ次期衆院選で野党第一党の立場を奪われるかもしれません。実際に参政は積極的に全国に候補者を立てていますし、国民民主の玉木代表も「自民党への不満を受け止めるには、旧民主党系はもう限界だ」と、野党の候補者調整に見切りをつける旨の発言をし「積極的に候補者を擁立する。全国で受け皿を作らない限り、本当の意味での国政政党、全国政党にはなれない」と述べています。
参政と国民民主が今の勢いを維持しつつ、次期衆院選でそれぞれが積極的に全国に候補者を立てれば立民にとって大きな脅威となるはずです。また、参政と国民民主が政策協議を行い与党の協力を取り付け、政策実現をしようものなら完全に野党の勢力図は変わるでしょう。今の与党は野党の協力なしではやっていけないので、そこをうまく突いた政党が勝ち残ると考えます。
自民はいち早く執行部の総入れ替えを行い、立て直しを図らなければどんどん国民の支持は失われるでしょう。立民も今のまま共産と組んで政局ばかりの与党批判を繰り返していたら、やがては没落することでしょう。
