
旭川女子中学生いじめ自殺について、元校長が「学校は適切に対応していた」「いじめはなかった」と反論です。
4年前に旭川市でいじめを受けていた女子中学生が自殺した問題について、当時の中学校の校長が初めて公の場でいじめと自殺について話しました。
元校長は「学校は適切に対応していた」と主張しました。
この問題を調べていた旭川市長直属の再調査委員会は、去年6月、「いじめが自殺の主な原因」とする報告書を公表しました。
廣瀬さんが通っていた中学校の元校長
「全くの濡れ衣と、とらえている」こう主張するのは廣瀬さんがいじめを受けた当時、通っていた中学校の元校長です。
廣瀬さんの遺体が見つかってちょうど4年となった23日、元校長は札幌市で開かれたシンポジウムに登壇しました。
廣瀬さんが通っていた中学校の元校長
「組織的に対応してますよ。隠蔽なんかしてませんし、実際に生徒に調べて聞いている」
「(第三者委の)報告書でいじめの事実が6件認定されているが、その6件ほとんど学校で掌握してます」ではなぜ、いじめを把握していながら「重大事態」として対応しなかったのか。
廣瀬さんが通っていた中学校の元校長
「それは本人がどういうふうに捉えていたかっていうところが、学校としては聞けなかったっていうこと」一方、再調査委員会が新たに認めたクラス内でのいじめについても否定しました。
廣瀬さんが通っていた中学校の元校長
「クラス内のいじめはなかった。母親からいじめの相談もなかった。再調査委員会の報告書について言えば、問題になってる文春オンラインの“捏造記事”と全く同じ内容です。でたらめです」今回の発言内容について旭川の高校教諭で、いじめ問題に取り組むNPO代表の岩岡勝人理事長は「責任を押し付けているように見える」と指摘します。
引用元【旭川女子中学生いじめ自殺】元校長「全くの濡れ衣」学校は適切に対応と主張、第三者委の「組織的な体制に問題」という指摘に反論「捏造記事と同じ、でたらめ」
「いじめはなかった」と証言していますが、NHKの『旭川・中学生凍死事件 “性的いじめ”を受けた娘 「どうすれば救えたのか」』には、いじめの詳細が記されていて、母親も学校に相談していました。
元校長の話からは、学校の隠蔽体質と保身しか伝わってきません。本当にいじめがなかったのなら、いじめが認定されたときになぜ即座に反論しなかったのでしょう。
教育現場には深い闇があることは伝わりました。