ジャパンディスプレイの中国工場振り出しに 最終契約に至らず
産経新聞の記事によると、ジャパンディスプレイ(JDI)は23日、中国の安徽省蕪湖市で建設を目指していた次世代有機ELの工場について、蕪湖市との間で最終契約の締結に至らなかったと発表した。2025年3月期連結決算は11年連続の純損益赤字を見込んでおり、次世代有機ELは社運を懸けた事業だが、中国での量産計画は振り出しに戻った形だ。
と書かれています。
中国の工場では、従来製品より明るく寿命が長い次世代有機EL「eLEAP(イーリープ)」を量産する計画でした。
蕪湖市との契約の締結期限はこれまで2度延期し、今月末に設定されていました。蕪湖市での工場建設は引き続き検討するとしています。
JDIは23年4月に、中国ディスプレー大手HKCと戦略提携の覚書を結び、中国に共同で工場を建設することを目指しました。
その後、HKCとの連携を解消。新たに蕪湖市と覚書を締結し、JDI主導で工場を建設する計画だったとのことです。
建設費用は数千億円に上る見通しで、取引先などが支援する予定でした。