オリンピック反対派『アサヒビールが酒類の提供で儲けようとしている』 ⇒ 実際はアサヒビール社は酒類の提供を見送る提言をしていた ⇒ 陰謀論めいたことを言っていた人達は責任を取るべきでしょう。

東京五輪の観客数の上限も決まり、東京五輪の開催に向けて着々と準備が進んでいます。組織委員会は、最終的に大会会場での酒類の販売をしないと発表しました。

ですが、発表するまでに、マスコミによって『酒類の提供を容認』との報道がなされ、その結果、大会スポンサーのアサヒビール社に対しての批判が高まりました。

ですが、すでにアサヒビール社は、組織委員会に対し『酒類の提供を見送る提言』を出していたのです。

アサヒビール社を批判していた人達は、どのように責任を取るつもりなのでしょうか。

『酒類の提供を容認』報道で、アサヒビール社が集中砲火を浴びる。。。

東京五輪開催に向けて、準備が進んでいた中で酒類をどのように扱うかは注目を集めていました。注目が集まっていることを承知の上で、共同通信が次のように報道しました。

　東京五輪・パラリンピック組織委員会が会場で観客への酒類の販売を認める方向で調整していることが21日、関係者の話で分かった。新型コロナウイルス感染症対策のため、時間帯などに制限を設けるとみられる。

組織委の橋本聖子会長は同日の記者会見で「観客への酒類の販売、提供については、大声の抑止、安全な誘導の実現の観点や現在の（社会の）一般的ルールに鑑み、検討中」と述べた。

組織委は今週中に観客のガイドラインを発表する予定。素案では会場内の通路でのグループによる飲食を避けることなどが盛り込まれた。飲酒についての方針も示される可能性がある。
引用元五輪会場での酒類販売を容認へ　組織委、時間帯など制限か

組織委員会のトップを務める橋本会長は『一般的ルールに鑑み、検討中』と述べるに留めていますが、この共同通信の報道によって、組織委員会に矛先が向くのではなく、アサヒビール社に批判が集中しました。

SNS上では、不買運動を訴える人まで出てくる始末です。

最終的には組織委員会が、酒類の提供をしないことを決定しましたが、その背景には、実はアサヒビール社の提言がありました。なぜ私達でもできる程度の確認や取材を大手メディアの方はされないのでしょうか？

『酒類提供の見送り』を提言し、『大会を支援する』と明言したアサヒビール社

東京五輪の中止を訴える人達にとって、アサヒビール社は恰好の標的だったに違いありません。ですが、そんな人達にとって不都合なことが実はありました。

それは、アサヒビール社から組織委員会に対して提言を提出していたことです。

「アサヒビール」は２３日、「大会組織委員会の酒類提供見送りの決定を支持する」とのコメントを発表した。
同社によると、「昨日、酒類提供容認の報道を受け、当社から大会組織委員会へ酒類提供を見送るように提言を行った」という。今回の決定については、「新型コロナウイルス感染拡大防止の観点や、多くの飲食店での酒類提供が制限されている状況において、今回の意思決定は当然のことと考える」としている。
また今後については「引き続き、大会組織委員会と連携し、大会の成功を支援していく」としている。
引用元五輪会場の酒類販売見送り　アサヒビール「当社から見送りを提言」　

アサヒビール社の行動は、大会スポンサーとして本来あるべき姿ではないでしょうか。会社の利益を捨て、東京五輪を安心・安全な大会にしたいというアサヒビール社の想いが伝わってきます。まさにスポンサーとしての責務を果たしていると言えます。

『酒類提供見送り』の決定の裏に、アサヒビール社の大決断があったことを、アサヒビール社を批判していた人達はどのように受け取るのでしょうか。

マスコミを除く、大会スポンサーは懸命に安心・安全な大会の実現に向けて奔走しています。大会スポンサーを務めるマスコミには、アサヒビール社の対応を見習ってもらいたいと思います。

そして私達ももう少し穏やかに何かいつも攻撃する相手、不満をぶつける相手を探すようなことはやめてはどうでしょうか？最近の報道やSNS上の発言は日本人として見るに耐えかねるものが多すぎると思います。