大型連休後は、特に熱中症に注意
夏の暑い日々が続く中、私たちは熱中症に対する注意を怠ることなく、自己管理を徹底する必要があります。
東京都内では猛暑日を記録。専門家はお盆の間に体を暑さに慣れさせる「暑熱順化」がリセットされている恐れがあると注意を呼び掛けています。
台風一過の猛暑。人間の体にも異変が起こりやすくなります。お盆休み明けで特に警戒が必要なのは熱中症です。
東京・墨田区にある東京曳舟病院。18日も熱中症疑いの患者が次々と搬送されてきます。30代の男性は警備の仕事で朝から炎天下で作業していたところ、頭が重くなる症状が出たといいます。現場の医師はお盆休み明けの、この時期ならではの“盲点”があると警鐘を鳴らしています。
伯鳳会 東京曳舟病院 三浦邦久副院長:「お盆は通常、皆さん、避暑地に行っているので今まで暑さに慣れていたのが、暑さの耐性が1回リセットされてしまう」
ポイントは暑熱順化です。暑い日が続くと体は次第に暑さに慣れて暑さに強くなっていきます。ところが、お盆休みの間に避暑地や空調の効いた室内で過ごす時間が増えることにより、この暑熱順化がリセットされてしまう恐れがあるといいます。
伯鳳会 東京曳舟病院 三浦邦久副院長:「1週間くらい休んでしまうと、せっかく熱に対して自分の体が耐性ができているのにそれがリセットされてしまう。熱中症というのは『大丈夫だろう』という思い込み。端的に言うと、油断していると熱中症になってしまう」
熱中症の注意ポイントである暑熱順化に加えて、こまめな水分摂取も大切です。水分をこまめに摂ることで脱水を防ぎ、体温調節がスムーズに行われ、水分補給だけでなく、スポーツドリンクや経口補水液を補給するよう心がけましょう。
しばらく暑い日が続く中、屋外活動をする際は、適度な休憩をとるように心がけ、屋内の涼しい場所に避難し、熱中症のリスクを軽減するようにしましょう。