新型コロナウイルス感染症の対策として、飲み薬ゾコーバを台湾で緊急使用許可の承認申請
新型コロナウイルス感染症の対策として、飲み薬ゾコーバを台湾で緊急使用許可の承認申請されたことを発表し、海外での申請は、韓国に続き2例目となります。
塩野義製薬は11日、新型コロナウイルス感染症の飲み薬ゾコーバについて、台湾で緊急使用許可の申請を行ったと発表した。海外での申請は韓国に続き2例目。
ゾコーバは国内で昨年11月に緊急承認され、今年3月末に国費購入の配分から一般流通に切り替わった。塩野義は海外展開も目指し、米中など各国の規制当局と協議を進めている。
塩野義製薬は、新型コロナウイルスの飲み薬ゾコーバについて、無症状、または症状が軽い感染者を対象に治験を行い、その結果によると、治験参加から陰性を確認するまでの時間の中央値は、偽薬を服用した人に対し、ゾコーバを服用した人は約1日短くなり、また投与4日目の比較ではウイルス量も少なかったとしています。
塩野義製薬は、感染期間の短縮を示唆するものであり、ウイルスの伝播リスクの減少に寄与する可能性があるとしています。
新型コロナウイルスに感染したあとで続く、のどの痛みやけん怠感など後遺症とみられる症状について、感染したときに飲み薬のゾコーバを服用した人では、半年後に症状が出るリスクが半分ほどに下がったと発表され、今後の新型コロナウイルス対策の取り組みに注目です。