経団連の大橋副会長「デフレ脱却に値上げ容認も必要」
令和5年春闘の労使交渉が本格的に始まった。急激な物価上昇を上回る賃金引き上げを実現できるかが焦点となります。
--5年春闘にどう臨む
「賃金上昇のモメンタム(勢い)の維持が重要となる。物価を特に重要な要素とし、人への投資も含めて企業が行動を変えていく機会になるだろう。デフレマインドからの脱却には、モノやサービス価格の適正な値上げを消費者が容認する雰囲気作りも大事だ」
--ベースアップ(ベア)の前向きな検討を会員企業に呼び掛ける理由は
「日本の賃金レベルが海外よりも低くなる中で、消費者物価が約30年ぶりの水準に上がり、踏み込んだ言い方をすべきだと判断した。継続的な賃上げのためには労働生産性の改善や労働移動、エンゲージメント(組織や仕事に貢献する意欲)の向上が重要になる」
経済のためということは重々承知ではありますが、それにしてもあらゆる面での値上げが起きており、実際家計に与えるダメージというのは少なくありません。
値上げにともなう賃上げもきっちり行っていただいた上でないと、経済を回すほうへ意識が向かない気もします。