旧統一教会問題の被害者救済法案をめぐって与野党で事実関係が錯綜です。。。50項目余りの質問をめぐって立民『救済する気がない』⇒自民『毎回質問していた』と主張です。。。
今招集されている臨時国会で物価高対策等の生活に直結する課題よりも議論されているのが旧統一教会問題です。
立憲民主党らの一部野党にとっては政府を批判する格好の攻撃材料であることは間違いありません。その旧統一教会問題をめぐって、異例とも言える与野党協議会が設置され開催されています。
早期の問題解決を期待したいところですが、立憲民主党と自民党との間に事実関係に齟齬をきたしています。
一体どちらが正しいのでしょうか。。。
自民党は毎回質問していたと主張する質問項目。。。
旧統一教会をめぐって異例とも言える与野党協議会での議論が進んでいます。旧統一教会問題は与党だけの問題ではないため、与野党の垣根を越えて協議するのは一定の評価をすることが出来ます。
立憲民主党が与党にネガティブなイメージを植え付けたいのか責任を押し付けようとしています。
立憲民主党の安住淳国対委員長は5日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の被害者救済に向けた与野党協議で、立民などが国会提出した独自法案は不十分だとして、与党が50項目余りの質問を示したことを批判した。
長野市で記者団に「(協議を)まとめようという政党がそんなことはしない。救済する気がないのではないか」と述べた。
引用元 救済法案、与党の対応批判 立民・安住氏
立憲民主党随一の対決型である安住淳国対委員長は自民党が提出した質問項目を批判しています。報道によるとこの質問項目は約50項目にも及ぶとされています。
この与野党協議をめぐっては、泉代表は与野党協議が決裂した場合には内閣不信任案の提出も辞さない姿勢を示しています。
この報道だけをみれば、自民党が旧統一教会問題の被害者救済について消極的との印象を受けますが、自民党の茂木幹事長の記者会見での発言を聞くと異なる事実が浮かび上がります。
泉代表、安住国対委員長の発言の後、8日には次のように茂木幹事長は記者会見で語っています。
自民党の茂木敏充幹事長は8日の役員連絡会後の記者会見で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)などによる高額献金の被害救済を図る法整備に向けた与野党4党による協議会をめぐり、野党の対応に苦言を呈した。野党が示した新法の条文案に対し、与党が54項目の確認を求めていることについて茂木氏は「急に54項目を出したのではなく、毎回質問していたが、残念ながら回答がないままだった」と述べた。
4党は8日夕にも会合を開くが、協議は難航している。与党側が野党案には不備が多すぎるとして難色を示す一方、野党側には与党の姿勢を「被害者救済に後ろ向きだ」と印象付けたい思惑があるためだ。
引用元 自民・茂木氏「野党が回答せず」 与野党協議会
茂木幹事長の言うように、質問項目を急に出したのではなく、毎回質問していたのであれば、それに回答しなかった立憲民主党が不誠実だったということになります。
また報道によれば、与党側は『野党案には不備が多すぎる』とし、野党側は『与党の姿勢を「被害者救済に後ろ向き」』と印象付けたいとされています。
法案に不備があるのであれば、それは質問されることの方が正常と言わざるを得ません。野党側は不備がないことを与党側に説明しなければ事態の改善は見込まれません。
立憲民主党らが提出した法案については一部識者からパフォーマンスとの批判の声も上がっていました。立憲民主党には自民党が出した質問項目に真摯に答える必要があると思います。