枝野氏の「別の党を作ってください」を野田代表が「党を分裂したいとは思っていない」と否定です

立憲民主党では、物価高やアメリカの関税措置への対策として、消費税の食料品での減税などを求める声が強まっていますが、同党の枝野幸男元代表がこうした減税への動きについて「無責任なポピュリズムだ」と批判し「減税ポピュリズムに走りたいなら別の党を作ってください」と述べました。

減税を否定する発意で、党の分裂を招きかねない発言ですが、消費税の扱いについて慎重な立場を取っていた野田佳彦代表は「党を分裂したいとは思っていない」と述べ、慎重に方針をまとめる考えを示しました。

枝野氏の発言を野田代表が否定?それとも火消し?

江田憲司元代表代行のグループなどが消費税減税などを夏の参院選の公約に盛り込むことを目指す勉強会を発足させていました。

枝野元代表はこうした動きを「参院選目当てとしか言いようがない、無責任なポピュリズムだ」と批判し「給付であれ減税であれ、財源を明確に示さないのは国民生活にマイナスだ」とも指摘しました。さらに、「(減税の是非は)党として決着はついている」と強調したうえで「減税ポピュリズムに走りたいなら、別の党をつくってください」と、党内の減税を求める主張を牽制しました。

選挙対策として減税を主張するのは確かにポピュリズムとなりますが、現在の国民生活を考えたうえでの減税はポピュリズムと言えるのでしょうか。「財源を示さないのは無責任」「将来へ負担を残す」という主張をよく聞きますが、今の世代がつぶれたら将来も何もないと思います。どちらが無責任でしょうか。また、財源もないなら作るのが政治の仕事です。野党なら、政府に無駄を省いて国民に還元するよう主張すべきだと思います。

税の扱いについては野田代表も枝野氏と同じ主張でしたが、枝野氏の発言を受け、「党の分裂を私はしたいとは全く思っていませんので、そこはよく色んなことを包含しながら決断をしていきたい」と否定しました。さすがに枝野氏の発言はヤバいと思ったのでしょうか、火消しに走ったようにも映ります。

野田代表はさらに「重要なテーマで意見の相違があることを踏まえながらも、決まったらまとまって行動する政治文化をつくらなければならない」と強調しました。

自民党も巨大政党であるため、党内でいろいろな主張が飛び交いますが、いざとなればまとまります。しかし、立民では皆が好き勝手に主張し放題でまるでまとまる気配がありません。これまでもこういった主張が原因で内部分裂を繰り返してきました。選挙前の内ゲバももはや恒例となっています。この様な党に政権などとても任せることは出来ません。

 

 

 

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