マイクロソフト、生産性追跡ツール「Adoption Score」から働き方への改善へ




新型コロナウイルスの影響により、働き方が変化し、テレワークが主流となっている中、Microsoftは、Microsoft 365ユーザーの生産性を定量的に把握する管理者向けツールとして「Microsoft Adoption Score」をリリースしました。

 Microsoftは2021年に、Microsoft 365の利用状況分析に変更を加え、デフォルトでユーザーレベルの情報を非表示にするようにした。しかし、グローバル管理者はこの設定を元に戻し、サービスレポートに個人を特定できる情報を表示させることができるようになっていた。

同社は「Adoption Scoreでは、組織内の個々のユーザーがMicrosoft 365のアプリやサービスをどのように利用しているのかというデータには、誰もアクセスできない」と強調している。

Adoption Scoreは、同日付けでMicrosoft 365管理センターで提供されている。なおグローバル管理者は、他の「Office」管理者がダッシュボードを介して提供される時系列のトレンドデータを監視できるよう、その利用を承認しておく必要がある。

発表によると、Adoption Scoreは「組織のワークフォースにおける日々のエクスペリエンスを向上させるとともに、Microsoft 365に対する投資を最大化する上で活用できる、Microsoft 365の管理者とITリーダー向けのメトリクスとツール一式」だという。つまりこのツールの目的は、企業がMicrosoftのビジネスソフトウェアに投資した後、その利用を促進させるための管理者への支援を提供することだ。

引用元 マイクロソフト、生産性追跡ツール「Adoption Score」をリリース

このツールは、Microsoft365の管理者がメンバーの活動内容を個人レベルで分析することが可能であり、メールを送信した日数や、チャットを使用した日数、メンションを使用した日数などを詳細に知ることができるようになるという内容であり、この生産性追跡ツールの仕様について議論されています。

新型コロナウイルス流行前のオフィスで実施していたレベルの監視体制を維持できなくなると感じた一部の雇用者が、従業員を詳細に監視するためのソフトウェアとして考える一方、従業員の在宅勤務からオフィス勤務と同等の生産性を達成していることが明らかであれば不必要な仕様とも言えます。

環境の変化により働き方の見直しや改善が必要とされる中、このような議論からより良い働き方へと導くきっかけにつながります。



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