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『専門外』のことをそれっぽく報道する日本のマスコミです。。。百害あって一利なしということに気が付く日は来ないのでしょうか。。。

新型コロナウイルスが確認された時から、日本のマスコミ報道で目立つのが『なんちゃって専門家』です。専門家でもないのに一見それらしいことを発言し、マスコミはそれを垂れ流し続けています。

そのようなことをしている代表的な番組が2つあります。1つはTBS系列のサンデーモーニングで、もう1つはテレ朝系列のモーニングショーです。

この2つの番組は視聴者に有意義な情報を提供しようという姿勢が全くないのでしょうか。

一般人の井戸端会議のような意見を視聴者の誰一人として聞きたくないと思います。

サンデーモーニング、核シェアリングを批判。。。専門家??

政府のやることを批判するのが定番のサンデーモーニングは、安倍元総理が言及した核シェアリングについて否定的な発言を報道しています。

もちろん、否定的な見解があること自体を責めているのではありません。問題は発言者です。

法政大学前総長の田中優子氏が17日、TBS系「サンデーモーニング」に出演し、核についての議論を「北朝鮮的発想」と切った。

ロシアのウクライナ侵攻、北朝鮮のミサイル問題などで核の脅威が取りざたされている。田中氏は、日本のスタンスについて「ちゃんと考えないといけない」と前置きし「自民党とか維新の党の一部の方たちが核共有、核保有のことを言い出してますよね」と指摘した。続けて「要するに北朝鮮的発想に今、入りつつある。同じような国になりつつある、ということをちゃんと認識しなきゃならない」と危うさがあるとした。
引用元 法大前総長「サンモニ」で日本の核議論「北朝鮮的発想」と指摘

サンデーモーニングには元外務省の事務次官の藪中氏も出演しています。その藪中氏が核シェアリングについて発言しているなら傾聴に値するものだと思います。ですが、今回発言し、『北朝鮮的発想』と言った田中氏の専門分野は江戸文化です。

全くの専門外のことについて、公共の電波の中でそこまで言い切れるのも大したものだと思いますが、そもそも電波に乗せて良い物なのかも甚だ疑問です。

サンデーモーニングは日曜日のみの放送ですが、毎日、一般人のコメントを流しているのがテレ朝系列のモーニングショーです。

玉川氏、またしも専門家に全否定される。。。

専門外のことをそれらしく話させたら、右に出る者はいないのが玉川徹氏です。玉川氏は自らが得た情報を背景に専門家に質問をしていましたが、質問内容というより、情報自体を否定されてしまいました。

番組コメンテーターの玉川徹氏が疑問を口にする。

「情報によるとロシアで2000年以降に生産された、もしくは近代化された戦車というのは1200両くらいある、というふうに言われている」として、ウクライナの戦車は60年代に作られた「T64」であることを指摘。そのうえで「世代の違う戦車同士が戦った場合というのは、戦車戦ではどういうことなるんだろう」と戦車の性能が戦局に与える影響について質問した。

すると渡部氏は「玉川さんの認識はちょっと私の認識とは違って」と前置きして、ロシア軍の主力戦車について言及。ロシア軍が使用している主力戦車は1970年代に製造された「T72」であるとして、ウクライナの主力戦車も「T72」であると反論。その後、ロシアでは「T80」「T90」が生産されたものの、「そんなに生産されていない」と解説し、その根拠として「今回戦争で出てくるT80、T90の数が圧倒的に少ない」と語り、「戦車の質でいえばT72とT72の戦いになる」と玉川氏の認識を否定した。
引用元 ロシア軍で戦車が共食い!? 玉川徹氏の戦力分析を専門家がバッサリ

玉川氏の疑問に答えた渡部氏は、元陸上自衛隊東部方面総監を務めたエキスパートです。そのような専門家を前に、玉川氏も情報を調べ精査したと思いますが、あっさり否定されてしまいました。

専門外の人に発言させるメリットがテレビ局にはあるのでしょうか。不安を煽るといった意味では専門外の人の意見の方が良いのかも知れませんが、視聴者が求めているのは、専門家による有意義な意見です。ただ、この普通の人の意見を否定する場面も放送されるようになっただけ、この番組もましになっているかもしれません。

報道番組、情報番組を名乗っているなら、専門家を揃えてから放送してもらいたいものです。

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