体育の授業中に児童の熱中症が相次ぎ、マスクの不必要を呼びかけ
厚生労働省は、高温多湿な環境のマスク着用から熱中症リスクの懸念から、屋外で十分な距離が取れる時にはマスクを外すことを推奨しています。
8日午前10時35分頃、神戸市東灘区向洋町中の私立高羽六甲アイランド小学校から「授業中に子どもが体調を崩した」と119番があった。市消防局によると、体育の授業でリレーをしていた児童12人が頭痛や吐き気などの体調不良を訴え、うち6人が救急搬送された。多くが熱中症とみられ、1人は重症という。
神戸地方気象台によると、神戸市の午前10時30分の気温は22度だった。
今月に入って、学校で運動中に熱中症の疑いで生徒らが集団搬送されるケースが相次いでいる。
大阪市中央区の大阪女学院中学・高校では2日、生徒約1300人が参加する体育大会が行われ、生徒29人と保護者1人の計30人が体調不良を訴え、救急搬送された。同校によると、ほぼ全員が参加する「応援合戦」の最中で、学校関係者は「応援合戦を含め、競技中はマスクを外すよう指導していた」と説明した。
熱中症は体の水分や塩分が減って体温調節に欠かせない汗が正常にかけなくなり、体内にたまった熱を外に逃がせなくなって起こります。
これからの季節は、気温や湿度の上昇による熱中症対策を優先し、各学校では、屋外で人との距離が十分に確保できる時や体育の授業でのマスク着用の必要性を検討する必要があります。