塩野義製薬のワクチン 12歳~19歳の臨床試験始まる
塩野義製薬は、開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、12歳から19歳を対象とした臨床試験を始めました。
今回新たに始まった臨床試験は、12歳から19歳の350人が対象です。
ワクチンをあわせて3回接種し、2回目と3回目の接種後にウイルスの働きを抑える「中和抗体」の値を調べ、成人に接種した場合と同じ程度の有効性や安全性が認められるか検証するということです。
塩野義製薬は今後、5歳から11歳の子どもを対象にした治験も行う予定で、「幅広い年代に新たな選択肢を提供できるよう、取り組んでいく」としています。
塩野義製薬が開発中のワクチンは現在、20歳以上を対象に臨床試験を行っており、早ければ6月にも厚生労働省に承認の申請をする方針です。
感染症の流行など緊急時に開発されたワクチンや治療薬の速やかな実用化を目指す改正医薬品医療機器法が、13日の参院本会議で成立し、塩野義製薬の飲み薬も承認申請しており、緊急承認制度を適用が注目されています。