
安倍氏が教団と政治家の繋がりの「中心人物」と考えるも、安倍氏を狙うのは「本筋ではない」と矛盾
安倍元総理銃撃事件で、安倍元総理が旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の友好団体イベントにビデオメッセージを送るなどをしていたことを受け、「深くつながりがある」と考えた被告が銃撃事件を引き起こしました。
しかし、公判が進むにつれ、被告の誤った認識のもと犯行が行われたことが次々とわかっています。
安倍氏が教団と政治家の繋がりの「中心人物」と考えるも、安倍氏を狙うのは「本筋ではない」と矛盾
さて、安倍元総理と旧統一教会の関係についてですが『「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」の田中富広会長が11日、東京都内で記者会見を開いた。安倍氏とのつながりについて「友好団体が主催する行事に安倍氏がメッセージを送ったことはある」とし、「(安倍氏が)会員や顧問になられたことはない」と直接的な関係を否定した』といいます。
メディアは「安倍家三代と旧統一教会」と騒ぎ立てましたが、実際は安倍元総理は教団と距離を取っていたことが判明しています。
また、旧統一教会問題を長年にわたって取材・追及してきた第一人者の有田芳生氏が2006年のブログに『安倍晋三は北朝鮮への強行姿勢ゆえに、祖父の岸信介や父の安倍晋太郎が親密だった統一教会に対し、距離を置くだけではなく厳しい対応を取っているのである』と綴っていたことを浜田聡氏が指摘しています。あの安倍元総理を敵視していた有田氏がこのような証言をしていたのです。
そして、霊感商法の被害を防ぐ措置が第2次安倍政権で前進し、岸田政権で「不当寄付勧誘防止法(被害者救済新法)」が成立しました。
しかし、「やや日刊カルト新聞」の新聞の影響を受けた被告は、『安倍元総理は、おそらく私の考えでは旧統一教会と政治家の関わりの中心にいる方だと思っていたので、ほかの政治家では意味が弱いと思った』と、安倍元総理が旧統一教会と政治家のかかわりの中心人物と考えていたようです。
一方では安倍元総理を狙った理由について、被告は「本筋ではない」と理解していました。『あくまで対象は統一教会で、安倍氏は教団に賛意を示す最も著名な人で、意味はないとは思わないが、本筋ではないなと思っていた』と述べています。
そして、被告の精神鑑定を担当した医師に『被告が「日本人の教会関係者を乱射すると、確実にぼくが悪いことになる。だから敢えて安倍さんにした」と語ったと振り返った』といいます。
「旧統一教会と政治家の関わりの中心にいる方だと思っていた」の一方で、安倍元総理を狙うのは「本筋ではない」と考えていたようです。矛盾していますね。
実は精神鑑定担当に話していたことが事実なのではないでしょうか。
