立民執行部が石破おろしの早期収束を求めていたら自身の尻にも火が付きました。党内重鎮が野田代表の党運営を疑問視です

立憲民主党が揺れています。

自民党内では大型選挙3連敗で、石破首相の退陣を求める動きが活発化しています。野党各党は早期収束を要求していますが、混乱しているのは第一党だけではありませんでした。

野党第一党の立民も参院選の結果を受け、執行部の刷新を求める声があがっていますが、ついに党の重鎮が野田代表の党運営に疑問視する意見を述べました。

党重鎮が野田執行部を疑問視

立民は22日、国会内で両院議員懇談会を開き参院選の総括について議論しました。

参院選総括の原案は「獲得議席も比例得票も伸び悩む厳しい結果となった」と記した一方「勝利することができなかった」という表現にとどめた。「敗北」という文言を避けた』ことについて、懇談会に出席した複数の議員から原案について「甘すぎる」「敗北と書くべきだ」といった意見が相次ぎました。

また、『野田氏ら執行部に対しては「けじめ」を求める声がある。小沢一郎衆院議員は記者会見し、参院選は「敗北」だと断言。「代表以下の責任は重い」と突き放した』と、執行部刷新を求める声があがっています。

そしてついに党内重鎮から野田代表を非難する声があがりました。

『逢坂誠二元代表代行は25日、ブログで「野田代表は何がしたいのか」と題し、野田佳彦代表の党運営に疑問を呈した。「政権交代への執念があるのか。実現すべき政策を掲げているのか。他の野党をまとめ上げる意欲があるのか。連立を模索する気概があるのか」と指摘し、「どの角度から見ても、腹の底が見えてこない」と苦言を呈した』『逢坂氏は、代表としての野田氏について「発言や存在の安定感は評価すべきもの」とした一方、「安定感を武器にして、じわじわと与党を追い込む周到さも感じられません。政治とは、時に泳ぐ魚の群れに石を投げ込むような乱暴さ、破天荒さがなければ動かないのも現実です」と指摘。「この一年間待ち続けて、安定の中で静かに朽ちてしまうのではないかという危機感を強く抱いています」と危惧した』と、野田執行部のままではやがて埋没することを危惧しています。

遂に立民内でも執行部に対し反旗の狼煙があがってしまったようです。

自民党の石破おろしについては、野田代表は「(総裁選を)やるかやらないかにも時間がかかり、事実上の政治空白になる」と述べ、石破首相の進退問題に決着をつけるよう求めています。

小川幹事長も石破首相の進退については「大きな疑問符がついた状況で、国民生活に多大な影響が出ている。自民党総裁選について早期に決めるべき」「当面、石破政権の進退を見極める」と述べています。

呑気に自民党ばかりに目を向けていたらいつの間にか自身の尻に火が付いたようです。収束させねばならないのは立民も同様のようです。

切羽詰まった状況になるまで危機感が持てないような党に、とてもではありませんが政権を任せたいとは思えません。

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