
自民党・吉川参議院議員が出国税の見直しの必要性を指摘しました。オーバーツーリズム対策の貴重な財源になります。
観光振興を目指し、訪日客の増加を図ってきた政府ですが、各観光地で深刻な問題が生じています。それがオーバーツーリズムです。
オーバーツーリズム対策が置き去りにした感が否定できない政府の施策ですが、自民党の吉川議員がオーバーツーリズム対策の必要性、そして財源に言及しています。
深刻の度を増すオーバーツーリズム問題ですが、政府は吉川議員の指摘を真摯に受け止める必要があるのではないでしょうか。
吉川議員が財源として指摘した出国税の見直し
観光地での迷惑行為が多く目につくようになりましたが、オーバーツーリズムの問題も深刻です。
インバウンドの増加に比例して、オーバーツーリズムではないかとの指摘も多くなされるようになりました。
そうした中、オーバーツーリズム対策、そしてその財源を指摘する議員が現れました。自民党の吉川議員です。
吉川議員は参議院予算委員会で質問に立ち、『オーバーツーリズムが深刻な地域もございます。現在、出国時に徴収している国際観光旅客税(出国税)見直しの余地があるのではないかというふうに思います』と石破首相に迫りました。
この吉川議員の指摘に対して、石破首相は『外国人の方から出国税を頂戴することの正当性はどこにあるのかといえば、日本国民が納税によってあるいは次の世代の負担によっていろんなインフラを整えてまいりました。その部分を味わっていただく、そのためのお金ということであればきちんと説明がつくのではないか』と答えました。
日本人に対する出国税の見直しには否定的な見解を示しながらも、外国人に対する出国税の見直しについて前向きな姿勢を示したのです。
インバウンドの方ばかりに目を向けてきた政府の施策ですが、吉川議員の指摘を真摯に受け止め、オーバーツーリズム対策にも本腰を入れてもらいたいと思います。
