予算委流会で首相の時間が「無駄遣い」となりました。首相や閣僚の国会拘束、見直しませんか?




『石破茂首相は19日、最終的に流会となった衆院予算委員会の待機のため、国会内で5時間半以上を過ごした。多忙を極める首相を「無駄遣い」した形となった』と産経新聞が報じました。

読売新聞は『首相周辺によると、首相は待機中、答弁書を読むなどして予算委に備えたが、官僚との面会などはなかった。国会内での待機は、予算委がいつ開会しても即応するための慣例だが、政府高官は「執務にあてられたかもしれない時間の空費であり、あまりにも融通が利かない慣例だ」と語った』と報じました。

首相の時間の無題使いと言えば、首相の国会拘束時間も話題となりました。

自民党関係者の間で語られている外交小話がある。

メルケル独首相「昨年は国会に何十時間も出席して大変だったのよ」
安倍首相「私は100日ぐらい国会に出ましたよ」
メルケル氏「…」
安倍首相も国会への出席時間について「自分は世界一長いのではないか」と親しい議員に語っている。諸外国と比較して、日本の首相の国会出席日数が多いのは紛れもない事実だ。
引用元 https://www.sankei.com/article/20190201-BTWXCMGMQZLMBMEJCM7ZDXEZNU/

出席しても、首相が発言しない場合もあり、ひとつふたつ程度の発言で終わる場合もあります。ただでさえ多忙な首相の時間が無駄に浪費されているのです。

『国会改革を提起している松井孝治慶応大教授(元官房副長官)は「国益を考えれば国会における首相の拘束時間を短くし、代わりに首相が出席する際は議員とプレッシャーの中で集中的にやりとりする仕組みをつくり、質疑の密度を高めるべきだ」』と指摘しています。

この問題は首相だけではありません。2023年には当時の林外相が国会出席で、G20外相会合を欠席しました。国会で予算案を審議する際、最初の「基本的質疑」は全閣僚が出席するとの慣例を優先したためです。これにより、同会合では外相不在で日本の発信力は低下しました。

日本以外の首脳や閣僚は「発言する場合にのみ出席するのが一般的」とのことです。首相や閣僚の国会拘束が長いため、失われる国益が確実にあります。

国会改革が議論されていますが、こういったいらない慣例を無くす議論こそやっていただきたいと思います。




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