厚生労働省、オミクロン株派生型「XBB」系統に対応したワクチンを承認
厚生労働省は、新型コロナウイルスのオミクロン株派生型「XBB」系統に対応した米モデルナ製ワクチンを接種対象6歳以上として、承認したことを発表しました。
厚生労働省は12日、新型コロナウイルスのオミクロン株の亜系統「XBB」に対応する米モデルナ社製のワクチンを承認したと発表した。既に承認されている米ファイザー社製のワクチンとともに、全世代を対象に20日から始まる追加接種で使われる。同社は25日の週から各自治体に配送を始める。
モデルナ社製のXBB対応ワクチンの対象年齢は6歳以上。同社は、XBB対応ワクチンについて、現在流行しているEG.5.1系統や、東京都で今月初めて確認されたBA.2.86系統に対して細胞への感染を防ぐ力を示す「中和活性」を確認したと発表している。
20日からの接種は6カ月以上の全世代が対象だが、予防接種法上の「努力義務」や「接種勧奨」は高齢者や基礎疾患のある人に限られる。費用は引き続き全額公費となる。
製薬会社のモデルナは、XBB系統に含まれる「XBB.1.5」にも効果が出るように改良した新しいワクチンについて、今年7月頃に厚生労働省に承認を求める申請を行っていました。
米国での研究によると、オミクロン株対応2価ワクチンの効果を分析したところ、XBB系統株に対しても接種後約2か月の間、死亡を60から70パーセント程度予防する効果が持続することが報告されています。