令和5年度全国戦没者追悼式総理大臣式辞、岸田総理「戦争の惨禍を二度と繰り返さない」
8月15日の終戦の日に、政府主催の全国戦没者追悼式が、東京・千代田区の日本武道館で開かれ、岸田文雄総理が式辞で、「戦争の惨禍を二度と繰り返さない。この決然たる誓いを今後も貫いていく」と述べました。
また、岸田総理は、ウクライナ戦争など、各地で紛争が起こっていることに対して「我が国は、積極的平和主義の旗の下、国際社会と手を携え、世界が直面する様々な課題の解決に、全力で取り組んでまいります」と強調しました。
天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、戦没者の御遺族、各界代表の御列席を得て、全国戦没者追悼式を、ここに挙行いたします。
先の大戦では、300万余の同胞の命が失われました。
祖国の行く末を案じ、家族の幸せを願いながら、戦場に斃(たお)れた方々。戦後、遠い異郷の地で亡くなられた方々。広島や長崎での原爆投下、各都市での爆撃、沖縄での地上戦などにより犠牲となられた方々。今、すべての御霊(みたま)の御前(おんまえ)にあって、御霊安かれと、心より、お祈り申し上げます。
今日の我が国の平和と繁栄は、戦没者の皆様の尊(たっと)い命と、苦難の歴史の上に築かれたものであることを、私たちは片時たりとも忘れません。改めて、衷心より、敬意と感謝の念を捧げます。
未(いま)だ帰還を果たされていない多くの御遺骨のことも、決して忘れません。国の責務として、御遺骨の収集を集中的に実施し、一日も早くふるさとにお迎えできるよう、引き続き、全力を尽くしてまいります。
戦後、我が国は一貫して、平和国家として、その歩みを進めてまいりました。歴史の教訓を深く胸に刻み、世界の平和と繁栄に力を尽くしてまいりました。
戦争の惨禍を二度と繰り返さない。この決然たる誓いを今後も貫いてまいります。未だ争いが絶えることのない世界にあって、我が国は、積極的平和主義の旗の下、国際社会と手を携え、世界が直面する様々な課題の解決に、全力で取り組んでまいります。今を生きる世代、そして、これからの世代のために、国の未来を切り拓(ひら)いてまいります。
終わりに、いま一度、戦没者の御霊に平安を、御遺族の皆様には御多幸を、心よりお祈りし、式辞といたします。
我が国が二度と戦火に見舞われないよう、防衛力の強化と外交をしっかり行っていただきたいですね。特に中国の脅威には十分な警戒が必要です。台湾有事を他人事のように思っている方もいるようですが、台湾有事になれば八重山諸島が巻き込まれる可能性は十分あると考えます。十分な備えをして、住民の安全に徹していただきたいと思います。もちろん、ロシアと北朝鮮への注意も怠ってはいけません。外交においては相手国との対話を進めるとともに、友好国との連携強化は安倍政権時から行われていますが、今後も継続していかなければいけません。ロシアと中国においては単独で対峙するなど論外です。できればインド太平洋版NATOを設立させてほしいくらいです。それが戦争を回避する抑止力になるのではないでしょうか。
それと、余談になりますが、この時期になると、「総理が靖国神社を参拝せずに玉串料を奉納、○○議員が靖国に参拝」といった報道を各メディア報じますが、何とかならないかといつも思っていますが、皆様はどうでしょうか?議員については、行く行かないは本人の自由だし、特に総理大臣と閣僚については参拝して当たり前だと思います。いちいち報道することでもないと思っています。こういう報道が閣僚たちの靖国参拝を委縮させるのではないでしょうか。