新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」のアップデートを開始
厚生労働省は、新型コロナウイルス対策として、スマートフォンの近接通信機能を利用して、陽性者と接触した可能性について通知を受けることができる接触確認アプリの利用から、新型コロナウイルス感染症の陽性者と接触した可能性が分かることができ、感染拡大の防止を目的としています。
厚生労働省は11月17日、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」のアップデート(3.0.0)の配信を開始した。政府による陽性者の全数届け出見直しによるもので、機能を停止するためのアップデートとなる。
アップデート後に、画面の案内に従い機能を停止する操作を行う。併せて、今後の感染症対策のため接触通知発生回数調査も実施する。こちらは任意となる。それ以降はアプリを削除して問題ないという。自動更新している場合は1週間程度で全てのユーザーに配信が完了する予定だ。
COCOAは、iOS/Androidに内蔵された接触確認機能を利用するため、アプリを削除しても接触確認のための定期的な処理が作動し続ける仕様となっており、わずかながらデータ通信・バッテリーが消費されるという。そのため、簡単に機能停止できるアプリとして最終バージョンを配布する。
今回の接触確認アプリの機能停止にあわせて、デジタル庁では、今後の感染症における、感染対策へのITツールの活用の参考とすべく、アプリ内で接触通知発生回数の調査を実施する方針です。
また、ITツールを活用した今後の感染防止対策の参考に、アプリの成果や課題の整理を行っており、現在は、関係者ヒアリング、COCOAのGitHubレポジトリにおける意見募集、調査会社を通じた利用者へのアンケート、最終アップデート版アプリを用いた接触通知発生回数の調査、海外の接触確認アプリの状況調査などに取り組んでいく考えです。