新型コロナ飲み薬「ゾコーバ」、新たに発症を予防する効果を確かめる臨床試験を予定
新型コロナの飲み薬について、重症化リスクのない方でも服用できるよう開発が進められ、発熱などの症状を改善する効果が確認される中、新たに発症を予防する効果を確かめる臨床試験を行う予定です。
塩野義製薬は、開発している新型コロナウイルスの治療薬「ゾコーバ」について、新たに発症を予防する効果を確かめる臨床試験を行うことを12日明らかにしました。
塩野義製薬によりますと、新たに取り組む「ゾコーバ」の臨床試験は新型コロナの発症予防効果を確かめるもので、発症者の同居家族に服用してもらい、発症するかどうかを調べます。12月から日本とアメリカで実施し、来年9月までに症例を集めたいとしています。
「ゾコーバ」をめぐっては、7月に厚生労働省で承認が見送られましたが、塩野義製薬は安全性と症状がなくなるまでの時間を短縮する効果などが確認されたとしていて、11月にも承認に向けた審議が行われる見込みです。
また、ワクチンについては年内の承認申請を目指すということです。
新型コロナウイルスの飲み薬ゾコーバは、最終段階の臨床試験のうち、発症者の同居家族を対象とした予防効果の確認する試験と合わせて、6~12歳未満の軽症・中等症の小児対象試験を日本と米国などで実施され、小児試験は日本での先行実施となります。
今後、重症化リスクが低い人も軽症の段階で使える飲み薬として、最終段階の治験で主要評価項目を達成したと発表され、オミクロン株に特徴的な症状が消えるまでの期間を短縮させる効果が確認されています。