厚生労働省、生後6カ月から4歳の子どもを対象としたワクチンを特例承認
厚生労働省は、新型コロナウイルス対策として、主流とされているオミクロン株BA・5に対応したファイザーの新たなワクチンと、生後6カ月から4歳の子どもを対象とした同社のワクチンを特例承認しました。
厚生労働省は、国内の感染者の大半を占めるオミクロン株「BA.5」にも効果が出るよう改良した新しいコロナワクチンの国内での使用を承認しました。
製薬会社のファイザーは先月、厚労省に対し、従来型のウイルスに加えてオミクロン株の「BA.4」と「BA.5」にも効果が出るよう改良したワクチンの承認申請を行いました。
このワクチンについて、厚労省はきょう、2回目までの接種を終えた12歳以上を対象として国内で使用することを承認しました。
前回の接種から少なくとも5か月経った人を対象としていますが、厚労省は接種の間隔を短くできないか検討することにしています。
このほか、生後6か月から4歳までの子どもを対象としたワクチンも承認されました。
生後6カ月から4歳の子どもの新型コロナワクチンについては、初めてファイザーの新たなワクチンが承認され、有効性については、臨床試験で3回接種後の中和抗体価について16歳から25歳の場合と同等の効果が認められたことになります。
小児においても中等症や重症例が確認されており、オミクロン株の流行下で小児の重症者数の増加が懸念され、今後様々な変異株が流行することも想定されることから、今回のような小児を対象にワクチン接種を進めることは、新型コロナウイルス対策として重要視されます。