コロナで休んだ1人のための入学式サプライズ
新型コロナウイルスの影響により、国民の生活や心境が変化しました。そんな中、現在の入学式シーズンにおいて、新型コロナウイルスに負けない心温まる出来事がありました。
鹿児島県鹿屋市の野里小学校が10日、新型コロナウイルスに感染して入学式に出席できなかった新入生1人のために「入学式」を開いた。校門に式の看板を掲げ、正装した校長が会場の体育館で式辞を朗読。記念撮影と聞いて学校に足を運んだ新入生家族は「一生の思い出になる」と喜んだ。
同校の今春の新入生は40人。その中の女子児童1人が3月末、新型コロナに感染し、6日の入学式に出られなくなった。真新しいランドセルや教材を何度も点検して楽しみにしていた児童は、気落ちした様子だったという。父親(37)は「わが子の初めての入学式に出られず、なぜこんなタイミングで、とコロナを恨んだ」と語る。
ところが、自宅隔離が終わった10日、「記念写真を撮りませんか」と学校から誘いがあった。児童と父母3人で登校すると、日曜出勤した小倉康夫校長ら教職員5人が白ネクタイの礼装で出迎え。「今から入学式をしましょう」と入場、名前の読み上げ、式辞、担任紹介など正式な段取りで学校生活の第一歩を祝った。
校長や川崎哲史教頭は「大きな節目をしっかり記憶に残してあげたい」と準備したという。母親(35)は「学校がこんなサプライズをしてくれるとは思ってもいなかった。コロナでつらい思いをしたが、人の優しさに触れることができた」と感激している。
引用元 コロナで休んだ1人のための入学式サプライズ 小学校が日曜開催、先生は正装して出迎え 記念撮影と聞いていた家族「人の優しさに触れた」
入学式を控える中、新しい生活が始まる不安や期待の想いが募っていたと思います。鹿児島県鹿屋市の野里小学校の他にも、このような新型コロナウイルスに対応した取り組みを行っている学校があります。
また政府でも、感染症の影響下における人々の生活意識・行動の変化を調査し、テレワーク実施率を含む働き方の変化や家族と過ごす時間などの生活の変化、地方移住への関心や生活満足度などの意識の変化を明らかにしています。
新型コロナウイルスの感染拡大防止や経済回復が必要とされていますが、このような人の優しさも新型コロナウイルスに打ち勝つための大切な取り組みであります。