批判を浴びた5人の元首相の書簡ですが。。。立民から擁護する人物が現れました。。。
福島第一原発事故に関して欧州委員会に書簡を送った5人の元首相ですが、政府はもちろん、福島県からも批判の声が起こりました。
科学的な根拠に基づいて主張されているならともかく、5人の書簡には科学的な根拠がないというのが批判する理由です。
5人の首相が反省しているのか気になるところですが、ここにきて元首相らを擁護する声があがりました。一体そんな非常識に思えてしまう政党はどこかと思いましたが、やはり立憲民主党でした。
元首相らの書簡に対する政府の対応を批判。。。
自民党や日本維新の会は元首相らの書簡を批判する姿勢を示していましたが、5人の元首相の中で唯一の現職国会議員である菅直人衆議院議員が所属する立憲民主党の姿勢は明らかではありませんでした。
その立憲民主党に所属する衆議院議員が、政府の対応に抗議する人物が現れました。
小泉純一郎氏ら首相経験者5人が欧州連合(EU)に送った「福島第一原発の事故で多くの子どもが甲状腺がんに苦しんでいる」などとした書簡を巡り、岸田文雄首相、山口壮環境相らが「不適切」と断じたことについての議論が7日の衆院原子力問題調査特別委員会であった。立憲民主党の阿部知子氏(神奈川12区)は「健康被害をなかったことにするのはおかしい」と政府を批判した。
阿部氏は「環境省の援助で福島県が続けてきた健康調査で発症率の高さが示されている。過剰診断が行われていないことも明らかにすべきだ」とただした。務台俊介環境副大臣は「過剰診断という明確な定義はない。学会のガイドラインに沿った診断や治療が行われているとの認識だ」と答弁。阿部氏は「簡単に因果関係を否定しては歴史に恥じることになる」と指摘した。
引用元 原発事故の健康被害「なかったことにするな」 立民・阿部氏がEU書簡への政府対応で批判
岸田総理は『誤った情報を広め、差別や偏見の助長が懸念される。適切ではない』とは衆議院の予算委員会で答弁しましたが、『なかったことにする』というような趣旨の発言はしていません。
福島県が実施してきた健康調査も根拠に挙げていますが、その福島県は、元首相らの書簡が発覚した時、批判の声をあげていました。
福島県も批判の声を挙げていた書簡。。。
この5人の元首相らによる書簡について、福島県も福島県知事自ら批判の声をあげました。
小泉純一郎氏ら元首相5人が欧州委員会委員長に送った書簡の中に、東京電力福島第一原発事故で「多くの子供たちが甲状腺がんに苦しみ」などの表現があったことについて、福島 県の内堀雅雄知事は3日、「あたかも事実、確定したものであるかのように受け取られかねず、遺憾」と述べた。
内堀知事は県の検査で見つかった甲状腺がんについて、県の検討委員会から放射線被曝(ひばく)との関連は認められないとの見解が示されていると指摘。5氏には「科学的知見に基づき、客観的な発信」をするよう書簡で申し入れたという。
引用元 小泉氏ら元首相5人の書簡に福島知事「遺憾」、環境相「不適切」
福島県が実施してきた健康調査に、書簡に記されたような情報があるなら、福島県知事はこのような反応を示さないのではないでしょうか。
福島県の反応をみると、阿部衆議院議員の指摘が間違っているように思えてなりません。仮に阿部衆議院議員の言い分が正しいのであれば、阿部衆議院議員には是非、科学的知見に基づく情報を提示してもらいたいと思います。
そしてこの阿部衆議院議員の姿勢が立憲民主党の党としての見解なのでしょうか。。。
元首相5人の内、唯一の現職国会議員が所属する政党として立憲民主党には、党としての見解を明らかにする責任があると思います。