岸田総理、異次元の少子化対策実現に向けて、初会合を実施予定
岸田総理は、異次元の少子化対策の実現に向けて、内閣官房や厚生労働省のほか、財務省も参加する予定の初会合から、少子化対策に必要な財源について考える方針です。
政府は17日、岸田文雄首相が打ち出した「異次元の少子化対策」実現に向けた関係府省会議の初会合を19日に開催すると発表した。
児童手当拡充などの経済的支援が議論の柱となる見通し。有識者や子育て現場の当事者から意見聴取も行う。具体策の骨格を3月末にまとめた上で、倍増を目指す子ども予算に反映させる考えだ。
同会議座長の小倉将信こども政策担当相は17日の記者会見で「子育て世代の不安をいっぺんに払拭(ふっしょく)させられるよう、ライフステージに応じた総合的かつ大胆な少子化対策に挑戦したい」と述べた。
骨格作りに関しては「社会全体での費用負担の在り方を含め、幅広く財源の在り方について議論する土台となるようにしたい」と語った。
初会合には、内閣官房、内閣府、総務、財務、文部科学、厚生労働、国土交通各省の局長級が出席する。政府の「全世代型社会保障構築会議」の座長を務めた清家篤日本赤十字社社長から、仕事と子育ての両立支援などを盛り込んだ昨年12月の報告書について説明を受ける。
少子化対策の会議では、児童手当を中心とした経済的支援の強化、産後ケアや学童保育など子育て家庭向けサービスの拡充、育児休業制度の強化など働き方改革の推進が主要議題となり、今回の初会合では、少子化対策の課題と現状についての報告や今後の会議の進め方を確認する予定です。
岸田総理は、新たな挑戦をする1年を掲げ、そのうえで、日本経済の長年の課題に終止符を打ち、新しい好循環の基盤を起動することと、異次元の少子化対策に挑戦する方針です。