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安倍首相「イタリアを対象とすべきか議論を行っているところだが、必要であれば躊躇(ちゅうちょ)なく判断したい」

安倍晋三首相は9日の参院予算委員会で、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて同日から韓国や中国への入国制限を実施したことについて「韓国は現在も感染者が急増している。中国は感染者の増加自体は減少傾向にあるが、国民にも負担をかける中でこういう措置を取らせてもらった」と述べました。

首相は「外務省とも相談したうえで判断した」と説明。急速に感染が広がっているイタリアへの入国制限に対しては「イタリアを対象とすべきか議論を行っているところだが、必要であれば躊躇(ちゅうちょ)なく判断したい」と述べました。

中国での感染拡大はこのとことあまり話題になっていないが、韓国とイタリアは感染が広がるばかりです。

このままでは、イタリアへの入国制限は断行せざるを得ないでしょう。

感染拡大のイタリア、北部地域からの移動を制限

イタリアでは新型コロナウイルスの感染者が6000人近くにのぼり感染の拡大に歯止めがかかっていません。イタリア政府は北部の中心都市ミラノのあるロンバルディア州全体と世界的な観光名所、ベネチアなどのある周辺の地域について、これらの地域から別の地域への移動を制限する異例の措置に踏み切りました。

北部地域からの移動を制限を発表する、コンテ首相

イタリアでは北部のロンバルディア州を中心に新型コロナウイルスの感染が広がっていて、7日には感染者が1200人以上増え5883人となりました。
また死亡した人は36人増えて233人となり、中国に次いで多くなっています。

既に、イスラエルやインドネシアなどはイタリアの入国制限を行っています。

防疫の日本、対抗措置の韓国

安倍首相の説明は、立憲民主党の蓮舫議員の「なぜイタリアも入国制限をしないのか」という主旨の質問に対してものですが、裏を返せば、「なぜ、イタリアを制限しないのに、中国と韓国は入国制限を駆けるのか」とも受け取れますね。

蓮舫議員の質問に応える安倍首相

そんな韓国は、日本が入国制限の発表をすると即座に同様の対抗措置を発表。

青瓦台の報道官は8日、書面ブリーフィングで日本の入国制限に対する韓国政府の「対抗」措置に関して、「日本の過度で不合理な措置に『節制ある方式』で相応の措置を取ったものだ」「日本は韓国に対して過度な(入国制限)措置を取りながらも、一言の事前協議もなかった」「日本は輸出規制発表も一方的な通告形式で行ったが、同じ行動が再び繰り返されたことについて慨嘆を禁じ得ない」と主張しました。

我々の措置は間違っていないとでも言いたいようです。

しかし、外交部高位当局者は「ビザ免除制度と発行されたビザの効力停止は相互的なものだが、残りの措置は開放性、透明性、民主的対処など韓国政府の原則に立脚して取ったもので、日本に比べ節制された相応措置。日本国内の新型肺炎拡散状況が好転し、日本が取った措置に変化が起きるならばわれわれもやはり再検討できる」と話しました。

これでは、対抗措置だと自白しているようなものです。

各国の冷静な判断が望まれますね。

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