【ホリエモン】修業は、まぎれもなく時間の浪費と主張…「YouTubeを見て数カ月も真似れば、数十年修業したレベルの寿司を握れる」
あまたの事業を成功させてきた起業家、ホリエモンこと堀江貴文。時代の寵児(ちょうじ)といわれ、ITビジネスや宇宙事業など、それまでの常識を覆す手法で自らの構想や事業を実現してきた。ただ、初めからその背景に莫大な資金や、特殊な才能があったわけではない。 堀江自身が好きなことに没頭してきた結果、ビジネスが生まれていったのだ。
起業家・堀江のメッセージは、いたってシンプルだ。
あえてレールから外れよ。
3歳児の気持ちで、のめり込め。
常識とか世間体なんか、ぜんぶ無視だ!
近刊『非常識に生きる』(小学館集英社プロダクション)では「自分の人生を取り戻す」ための、41の行動スキルを指南している。書籍の内容から、堀江が考える「経営者に必要な能力」について語ってもらった。
■修業は避けろ! 考えながら急いで回れ
僕は著書などで、「修業はいらない」と主張している。いくつもの事業を手掛けた後に、思ったことではない。子どもの頃から、同じような気持ちだった。
修業は、まぎれもなく時間の浪費だ。寿司(すし)屋の修業を例に取ろう。昔の寿司職人の修業といえば、高校卒業か早ければ中卒で店に入り、皿洗いなど雑用を数年こなす。その後、焼き物を担当してまた数年。師匠から包丁さばきや、料理のノウハウを教わるようになるのに、気づいたら10年という流れが当たり前だった。
独立できるのは、もう40代だ。そんな修業の時間は、完全に無駄遣いである。
おいしい寿司のつくり方は、YouTubeやレシピ動画で公開されている。見たまま数カ月も真似(まね)れば、数十年修業した腕前と変わらないレベルの寿司を握れる。
短期で料理法を教えてくれる学校や料理教室も、たくさん運営されている。料理のスキル獲得は、ネットで見つけた動画の独学で十分だ。僕がそう言うと、古い料理界から激しく批判された。「長い修業を積んでこそ、料理人の真の腕は磨かれるのだ!」と。実際はどうだろう。寿司屋での修業は一切せずに、寿司学校で学んだ経験だけのオーナーが開店した寿司屋が、いまではミシュランに掲載されている。まったく料理経験のなかったオーナーがラーメン店を始め、大行列ができている例も少なくない。
味と修業期間の長さは、比例しない。おいしい寿司を握るには、人生の貴重な時間を削り取らねばいけないという、悪い意味でのトレードオフな常識が、根強く固定化してしまっている。改善すべき、誤った常識だ。
僕が育ってきたインターネットの世界は、まったく逆の開放的な世界だった。
システムを構築している多数のプログラムは、オープンソースで公開されていた。それらを僕ら若いエンジニアが勝手に書き直し、バージョンアップしてビジネスに応用した。バグもセキュリティホールも、エンジニアたちが寄ってたかって改良した。
職人の世界での「技」とか「秘伝」を、僕たち当時の若者が自由に共有できた。誰でも使えるから改良は早く、新しいプログラムや技術がものすごいスピードで次々につくられていった。インターネットは、開放と共有の整った世界だった。だからこそ、IT革命からの数年で、世界の隅々まで広がったのだ。
■「修業すれば人間力が身につく」のウソ
みんながスマホを手に持っている時代に、閉鎖的な修業を強いるような仕事場は、完全に終わっている。時間をかけないと得られないスキルなんて、もう存在しない。要は、勝手に苦労した上の世代が、「時間をかけないとうまくならない」という洗脳に必死にしがみついて、下の世代に苦労を強いているだけではないか。
誤解されてはいけないが、僕は修業したいという人の意欲は、否定しない。下積み修業をして、たしかなスキルを身につけてから世に出ようという覚悟は、悪いものではない。自信創出のために必要な時間なら、好きなように修業したらいいと思う。
だが、修業はスキル習得の絶対条件だ! という意見には、真っ向から反対する。
修業したければしてもいいけど「欲しいスキルは独学で、すぐ身につく時代だよ」という真実は、強く伝えたいと思う。
修業すれば人間力が身につく、などと言われるが……そんなわけないだろう。だったら下働きし続けた中年はみんな、修業時間に比例して優れた人格を備えているはずだ。社会を見渡すと、決してそんなことはない。だいたい人間力なんて抽象的すぎる基準を盾に、これからの若者から大切な時間を奪うなんて、傲慢にも程がある。
修業時間がありがたがられる時代は、とっくに終わっているのだ。(敬称略)
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2103/27/news013.html
ネットの意見
普通の感覚ではね
見ただけでできるなら誰でもできるわ
下積みの経験が物を言う仕事は沢山あるだろうよ
薄っぺらい人間なんだなとしか思わない
鮮度や良いネタの見分け方、旬の素材の活かし方とか衛生管理とか修行中に教わることってたくさんあると思うけど
握るだけなら寿司ロボットがあるよ
握り方だけ覚えても商売にはならない
高い店なんかそんなんばっかやろ
絶対行かないよね?
すきやばし次郎行ってなかった?
握る以外も学ぶべきものはいくらでもある
ただ数十年はやりすぎかもしれんが