
読売新聞が「石破首相退陣へ」について「結果として誤報となった」と陳謝も、「虚偽の説明をされた」「報道を受けて翻意した可能性がある」と指摘です
読売新聞が7月末に報じた「石破首相退陣へ」との記事について検証し、「結果として誤報となった」として陳謝しました。
検証対象は7月23日発行の号外など3つで、「石破首相は退陣する意向を固めた。7月中にも表明する方向で調整」などと報じていました。
読売新聞は、「取材メモの精査や担当記者への聴き取り」などの結果、「首相は退陣する意向を周辺に明確に伝え、その段取りまで語っていた」とした上で、石破総理が「報道を受けて翻意した可能性がある」と結論づけました。
その上で、石破総理が発言を翻す可能性を過小評価したことで「結果として誤報となった」と陳謝し、関係者の処分を発表しました。
一方で読売新聞は「首相は様々な場で『自分は辞めるとは言っていない』と繰り返している」と指摘し、石破総理に「虚偽の説明をされた」と主張しています。
引用元 石破首相に「虚偽の説明をされた」読売新聞主張…7月の“首相退陣へ”号外は「結果として誤報」と謝罪し関係者処分
誤報かどうかについては、読売新聞1社の報道なら誤報の可能性は高いのですが、毎日新聞も7月23日に『石破首相、退陣へ 8月末までに表明 参院選総括踏まえ』と報じていました。記事冒頭には「石破茂首相は23日、自民党が8月にまとめる参院選の総括を踏まえ、同月までに退陣を表明する意向を固め、周辺に伝えた」とあり、石破首相が退陣を周囲にほのめかしていた可能性は否定できないと考えます。
もしも読売新聞の主張の通りなら誤報ではないと思います。石破首相が発言を翻したことを誤魔化し、読売新聞の報道を誤報に仕立て上げたことになります。また、逆であれば読売新聞の主張は言い訳でしかありません。
とはいえ読売に謝罪させ関係者が処分された以上、その辺りは石破首相もしっかり事実関係を説明する必要があると考えます。
