小沢氏が執行部刷新を求めたうえで「(立民は)組織体としての体をなしていない」と指摘です

参院選の結果を受け、立民内に執行部刷新を求める声が広がっています。

参院選では、与党が大敗し過半数割れとなりましたが、国民と参政が大幅に議席を伸ばす中、野党第一党の立民は現状維持の議席数で最大のチャンスを生かすことが出来ませんでした。

こういった事から党内の執行部への反発の声が高まり、執行部刷新を求める声が広がっているようです。そういった声の中で、重鎮の小沢一郎議員が辛辣に執行部非難をしています。

立民党内から「組織体としての体をなしていない」

小沢氏は参院選の結果を受け、執行部の刷新を求めるとともに、党の体質を痛烈に非難しています。

小沢氏は4日夜に自身のX(旧ツイッター)に投稿した動画で、辞任の経緯を説明。総合選対本部長代行について「どういう権限を持っているのかはっきりしなかった。何の権限も与えられず、役員会にも常任幹事会にも呼ばれず、それでただ選挙を手伝えと言われたきり。今後仕事をしていくすべがない」と訴えた。

その上で「この問題は僕自身の問題ではなく、今の立憲民主党の最大の問題点なの。党という組織が、だれがどうやって、どういうふうに運営しているのか分からない」「幹事長も選挙しないなら何をしているのということになるし、選対委員長は選対本部では事務局長なわけ。僕は選対本部長代行だから本来、はるかに上司なわけだけど、僕には何の権限も与えられない」と、役職に応じた権限があいまいとの持論を口にした。
引用元 小沢一郎氏「立憲民主党は組織の体をなしてない」体制刷新求める「溶けて流れて…になっちゃう」

「誰が運営しているかわからない」これが最も顕著だったのは泉執行部の時でした。泉代表が方針を示す度に党内から圧力があったのかわかりませんが、度々変節を繰り返し、遂には中道派かと思われていた泉氏が左傾化してしまったように見受けられました。

現代表の野田代表も党内きっての良心派と就任当初は多くの期待が寄せられましたが、結局はこれまでと何も変えることが出来ず、立民の体質はそのままでした。

小沢氏が指摘しているのはことはかなり深刻な問題です。野党第一党が「組織体としての体をなしていない」と、党の重鎮が指摘しているのです。長らく自民党の受け皿になる政党が誕生しなかったのはここにあると思われます。度々ネット上では「自民最大の応援団は立民」との揶揄があがっていますが、まさにその通りです。そういった国民の鬱憤が溜まり、参院選での支持が野党第一党を飛び越えて国民と参政に集まったのではないでしょうか。

強い与党とそれに対峙する強い野党の存在が健全な政治を生むのですが、いつまでも強い野党が現れないのが我が国最大の不幸でした。しかし、今や与党も崩れかかっています。しっかり政治を立て直していただかなくては我々国民が困ります。

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