
辺野古ダンプ事故でやっと県警が抗議女性の立件も視野に捜査です
去年、名護市でアメリカ軍普天間基地の移設工事で使う土砂を運ぶダンプカーに警備員の男性と抗議活動をしていた女性が巻き込まれて死傷した事故から1年です。
去年6月28日、名護市安和の港付近で、普天間基地の名護市辺野古への移設工事で使う土砂を運ぶダンプカーに警備員の男性と抗議活動をしていた女性が巻き込まれ、男性が死亡、女性が大けがをしました。
責任の所在がはっきりしないまま1年が経過しましたが、沖縄県警がやっと動きを見せました。
やっと抗議女性が立件の対象に
辺野古移設反対を訴える市民団体が「防衛局側が悪い」と訴える一方で、メディアが事故の映像を公開し、それを見た人たちからは「抗議女性が悪い」といった意見が噴出していました。
沖縄県警が現場検証などを重ね注目されていましたが、『米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に「牛歩」で抗議していた70代の女性を制止した男性警備員が昨年6月、ダンプカーに巻き込まれ死亡した事故で、沖縄県警が重過失致死や過失致死容疑を視野に女性の立件を検討していることが3日、捜査関係者への取材で分かった。徐行しているダンプカーの前に出ることで、女性が警備員を巻き添えにする危険性を十分に予測できたかなど裏付け捜査を慎重に進めるもようだ』との報道がありました。
『県警は「誰がどのような刑事責任を負うのかも含め、あらゆる観点から事故原因などの究明に努めている」(幹部)としており、抗議活動をしていた被害者の女性のほかに、ダンプカーの運転手や発車の合図を送ったとされる交通誘導担当の警備員についても捜査を進める』とのことで、これまで抗議活動をしていた女性について県警は言及を避けていましたが、やっと抗議女性の容疑も視野に入れ立件を検討しだしました。
世間では「遅い」との声もあがっていますが、すべての関係者を視野に入れた捜査がやっと始まったのは大きな前進です。
抗議女性の立件も視野にということで、玉城知事や市民団体などの移設反対派の反発も大きくなるでしょうが、是非、公平な視点で捜査を進めて欲しいものです。その先の起訴・不起訴がどうなるかはわかりませんが、それはそれで見守るしかないと思います。
