新型コロナウイルスが5類に引き下げ、飲み薬の効果に期待




政府は、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを季節性インフルエンザと同等の5類に引き下げる方針であり、新型コロナの飲み薬であるゾコーバが緊急承認されることから、承認申請している塩野義製薬は、前向きな姿勢となっています。

ゾコーバは昨年11月に緊急承認された。軽症・中等症患者向けで、基礎疾患などの重症化リスクの有無にかかわらず処方できる。発症後72時間未満で使用を始めれば、せきや発熱などの症状消失までの時間を約24時間短縮する効果を臨床試験(治験)で確認した。

新型コロナの5類への移行により、感染者で7日間の待機期間はなくなる見通し。同社の手代木功社長は「ゾコーバを服用すれば3~5日で復帰できる可能性があり、社会全体を早期に正常化させることに役立つ」と期待する。

ゾコーバは国内で3月までに300万人超分の生産を見込み、政府が200万人分を購入済み。塩野義は令和5年3月期に新型コロナ関連の売り上げ1100億円を見込むが、5類への引き下げについて「今期の業績には大きな影響はない。来期以降に需要が伸びればプラス要因」と話す。

一方、国内の製薬会社が開発したものとして初めて昨年11月に承認申請したワクチンについては、副反応が少ないことが指摘されている。塩野義は「インフルエンザワクチンと同様に定期接種で使用されるようになれば」(手代木氏)と開発の意義を強調する。

引用元 コロナ5類移行 塩野義「飲み薬など役割向上」

塩野義製薬が開発した新型コロナウイルス感染症の飲み薬ゾコーバは、厚生労働省に緊急承認された社会が正常化する過程で必要とされる安全性の高い飲み薬やワクチンとして開発され、医療現場での役割向上に繋がることが期待されます。

また、ゾコーバは緊急承認後、約1万人に処方され、ウイルスの増殖を抑える効果があり、感染の可能性が生じても事前の投与で発症を防止されるのか検証される予定です。



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