アステラス製薬の日本人社員の有罪判決に政府が遺憾の表明と早期釈放の申し入れです。報復措置がとれないのは。。。




『青木一彦官房副長官は17日の記者会見で、中国でアステラス製薬の日本人社員がスパイ罪で有罪判決を受けたことについて「極めて遺憾だ」と述べた。中国側に、同社員を含む拘束邦人の早期釈放や、司法プロセスの透明性向上などを申し入れたと明らかにした』とのことですが、遺憾の表明と抗議と釈放の申し入れしかできないのが日本の外交の弱さです。

例えば尖閣諸島中国漁船衝突事件では、中国の要求に日本政府が応じ、中国人船長が中国へと送還されましたが、『中国政府は勾留延長決定の同日中に「日本との閣僚級の往来を停止」「航空路線増便の交渉中止」、「石炭関係会議の延期」および「日本への中国人観光団の規模縮小」を決定した。 翌20日には、在中国トヨタの販売促進費用を賄賂と断定し罰金を科すと決定し、21日より予定されていた日本人大学生の上海万博招致の中止を通達した。さらに同日中に中国本土にいたフジタの社員4人を「許可なく軍事管理区域を撮影した」として身柄を拘束し、レアアースの日本への輸出を、複数の税関での通関業務を意図的に遅滞させることで事実上止めた』と、あらゆる報復措置を決定し、これに当時の政府は屈してしまいました。

日本にはこういった対中国の外交カードを持ち合わせていないゆえに、抗議と遺憾の先がないのです。探せばあるかもしれないのですが、日本がもし報復措置を決定したら中国はさらなる報復措置を検討するでしょう。それに、親中議員や経団連がそれを許さないのかもしれません。これも中国に依存し過ぎたせいだと思います。




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