
自民党の佐藤議員が岩屋外相に「韓国には強く出られても、中国を慮るような外交では日本の尊厳は守れない」と苦言です
外務省の対中外交の弱腰さが指摘されています。
カナダで中華系団体が建設を主導して開館した博物館の展示内容が「反日的」だとして、自民党の佐藤正久参院議員が4月17日の参院外交防衛委員会で、岩屋外相に対応を求めましたが、カナダ外相と何度も会っているのに言及しなかったといいます。
今月27日の参院外交防衛委員会で、佐藤議員が改めて質問しましたが、岩屋外相の答弁は失望レベルでした。
外相の弱腰を佐藤議員が疑問視
外相の答弁に佐藤議員は「熱量を非常に感じない」「何回も会っているのに発言していないのは大きな問題だ。国益を毀損する」と訴えました。
27日の参院外交防衛委員会で、佐藤議員は岩屋毅外相に対し、カナダで新たに外相に就任したアナンド氏に抗議するよう求めましたが、岩屋外相は明言しなませんでした。
佐藤氏は「韓国には強く出られても、中国を慮るような外交では日本の尊厳は守れない」として、この問題について切り出した。岩屋氏はこれまでの国会答弁で、カナダのジョリー前外相に対して「直接(抗議を)申し上げていない」としており、佐藤氏は「アナンド氏と近々電話会談を行うと聞いている。最初が肝心だ。日本の名誉と尊厳にかかわるので、ぜひ言ってほしい」と訴えた。
岩屋氏は「日本政府の考え方やこれまでの取り組みについて説明をしてきている」としたうえで、「どのレベルでいつどういう働きかけをするのかということは、何が最も効果的で適切かという観点から判断していく。そこはお任せいただきたい」と強調した。
佐藤氏は納得せず、「『お任せ』といっても韓国については外相レベルで言っている。なぜカナダにある反日博物館については外相レベルで言えないのか。外相レベルで言っておかしくない案件だ。大使レベルで言っていて、なぜ外相は言えないのか。そんなに中国に気を使う必要があるのか」と重ねて迫った。岩屋氏は「歴史問題にかかわる対応については、いちいち内容をつまびらかにすることは避けたいと思う。相手国の事情、案件の性質、タイミングなど、諸般の事情を総合的に勘案して判断したい」と述べた。
引用元 カナダの中華系「反日」博物館 岩屋外相「働きかけ任せてほしい」 佐藤正久氏は疑問視
岩屋外相の答弁に佐藤議員は「委員会を見た人はがっかりすると思う。日本の外相が日本の名誉と尊厳を守るために毅然と行動しなければ、守れる人間はいない」と語っていますが、本当に残念です。外相の弱腰な姿勢が、外務省に伝染します。今の対中外交の弱さは外相の姿勢そのものです。
中国に文句のひとつも言えない外相に「任せて欲しい」と言われても心配しかありません。
外務省の体質を変えなければならない状況です。まずは外相交代を強く願います。
