
自民党・有村議員が尖閣諸島の対応をめぐって岩屋外相に苦言です
石破内閣の外交方針に苦言を呈する自民党保守派が現れました。自民党の有村議員が参議院外交防衛委員会の場で岩屋外相に苦言を呈したのです。
苦言を呈した理由は尖閣諸島の対応についてです。
岩屋外相は、こともあろうに尖閣諸島について、領有権が確立していない状態を指すことが多い『実効支配』という言葉を用いているのです。有村議員の指摘を岩屋外相は真摯に受け止めるべきです。
有村議員が苦言を呈す岩谷外相の発言
石破内閣が誕生して以降、協調的な姿勢が目立った自民党保守派ですが、石破内閣に対して苦言を呈する場面が目立つようになってきました。
参議院外交防衛委員会では、有村議員が岩屋外相に対して苦言を述べていました。
尖閣諸島について、日本政府は一貫して領有権の問題は存在しないという立場です。政府がそうした立場であるにも関わらず、岩屋外相は領有権が確立されていない状態を指すことが多い『実効支配』という言葉を用いているのです。
実際、岩屋外相は13日の外交防衛委員会で『石破茂首相も実効支配を強化していく必要はあると答弁している』と発言していました。
この『実効支配』という言葉について、有村議員は『必ずしも関係当事国の中で領有権が確立していない、あるいは係争中で、武力などで事実上占拠している状態をいうことが多い』と指摘しました。
さらに有村議員は『あたかも他国と交渉すべき領土問題があるかのような印象を与える言葉を使われることを憂慮している。領土を保全する上で基本をなす用語で、交渉のプロを担う以上、言葉は的確に峻別すべきだ』と岩屋外相に厳しく問い詰めました。
この有村議員からの指摘を受け、岩屋外相は『以後よく気を付けたい』、また直前に野党議員が『実効支配を進めてほしい』と述べたことを挙げ『その表現を受ける形で答弁した』と釈明しました。
岩屋外相は“相手に合わせた”としていますが、中国が相手だった場合、一体どのような返答をするのでしょうか。
有村議員が指摘しなければ、岩屋外相は外相としてあるまじき発言を繰り返し続けた恐れがあります。
岩屋外相には有村議員の指摘を真摯に受け止めてもらわねばなりません。
