ディープシークとファーウェイ 規制を逃れ先端機器入手




産経新聞の記事によると、中国が先端技術で先行するのを阻止しようと、米歴代政権が進めた対中包囲網が試練に立たされている。米政府は半導体などの重要部品について最先端品が中国に渡らないようにする輸出規制を実施してきた。だが、人工知能(AI)で中国新興企業「DeepSeek(ディープシーク)」が米国勢をしのぐ技術を公表したことなどで、規制の効果が疑問視されている。トランプ政権は戦略の立て直しを迫られそうだ。

「(ディープシークによる)躍進を許した輸出規制の危うい失敗に早急に対応するよう求める」
米上院のウォレン議員とホーリー議員は商務長官に宛てた3日付書簡で、「安価で高性能」として世界に衝撃を与えたディープシークの生成AIを巡って、こう警鐘を鳴らしました。
米国は第1次トランプ政権(2017~21年)以降、米国の覇権に挑む中国への技術流出を防ぐ取り組みを進めてきました。
その中核が商務省による輸出規制です。
生成AIの開発は膨大なデータを取り込む「学習」と呼ばれるプロセスが土台になり、高性能の半導体が必要とされます。
開発に欠かせないのが、米大手エヌビディアが高いシェアを持つ「GPU」と呼ばれる画像処理半導体です。
バイデン前米政権は22年10月にGPUを輸出規制の対象に入れ、以降もルールを厳格化してきました。




関連記事一覧