丸山島根県知事が小泉氏の政策を痛烈批判です「東京に住んでいる人の感覚で全国制度を作ってもらったら困る」など

自民党総裁選に立候補の小泉進次郎元環境相が、政策で解雇規制緩和などを訴えていることについて、島根県の丸山達也知事が反発しています。

小泉氏は解雇規制緩和やライドシェア解禁の主張をしていますが、丸山知事は「親子2代で雇用を非正規化しようとしている。日本人の一生に安定感を与えないということ」「東京に住んでいる人の感覚で全国制度を作ってもらったら困るという典型」などと猛反発しています。

丸山知事、小泉氏の政策を痛烈批判!

丸山知事は、小泉氏が解雇規制を見直すことで賃上げや人手不足解決を図れると主張していることについて、『「世の中が求めている話では、真逆ではないのか。こうあるやつをこう(上げる)と思うでしょう?違いますよ、こうあるやつをこう(下げる)って言ってるんですよ」「非正規雇用者の正規化ではなく全員の非正規化としか読めない」「親子2代で雇用を非正規化しようとしている。日本人の一生に安定感を与えないということだ」』と批判しました。

また、ライドシェア完全自由化で地方の移動を改善するとの主張も、『「東京に住んでいる人の感覚で全国制度を作ってもらったら困るという典型」で、地方のタクシー会社が潰れ、いざ呼んでも誰も来ない事態になりかねない』としました。

解雇規制の緩和について、小泉氏は『解雇を促進するとの指摘は全く当たらない。総裁選を通じてしっかり議論し、必要性を丁寧に説明したい』などと釈明していますが、まずは再就職しやすい環境にしなければ、解雇規制=解雇促進になると思います。加藤勝信元官房長官が出馬会見で、解雇規制の緩和は「まだ早い」と言及した意味がまさにそれです。

丸山知事はライドシェアについて『有力な自民党総裁候補の主張だが、「これを入れ知恵した人の言うことを聞くのは危険だとアドバイスしたい」と皮肉りました』とのことですが、小泉氏の政策を見ていても、本当に自身で考えたものだろうかと疑いたくなります。世間では人気のようですが、もし小泉政権が誕生したら不安しかありません。

 

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