3者合意でリニア工事進展か?鈴木知事「掘削進めることに基本的に課題ない」
川勝平太前静岡県知事のおかげで大幅に遅れているリニア中央新幹線工事ですが、進展がありました。
リニア中央新幹線の山梨県内のボーリング調査をめぐり、静岡県、山梨県、JR東海の三者での合意のもと、静岡・山梨の県境付近の調査の実施を認めることを正式に表明されました。
3者合意でリニア工事に進展
静岡県の鈴木康友知事は『山梨県内の南アルプストンネル工事における、山梨県、JR東海、本県の3者で合意事項がまとまったことから発表させていただきます』と表明。リニア工事の前段階で地質や地下水を調べる「高速長尺先進ボーリング」調査をめぐっては、県は、これまで地下水が山梨県側に流出することを懸念して、県境300メートル以内の調査を認めていませんでした。
しかし、『静岡から山梨側に流出した地下水について、静岡県は所有権を主張せず、返還を求めないことを確認する。合意文書に「健全な水循環の回復措置は必要」との文言を入れ、流出した水以外の方法での補填を検討する』とのことで、一気に進展することになりました。
鈴木知事は『本県として、県境から300メートル以降のボーリングについて、掘削を進めることに基本的に課題はないと考えています』と県境付近でのボーリング調査の実施を認めることを正式に表明しました。
これまでの静岡県の態度は何だったのでしょうか。いかに知事の影響が強いかということがあらためて確認できました。