泉代表が「常に総理大臣になるシミュレーションをしている」と先走っています。与党になる算段はついたのでしょうか?

立憲民主党は次期衆院選で政権交代を目指しています。野党第一党なら常にそのように望むべきですが、民主党政権崩壊以降、民主党、民進党、立憲民主党と野党第一党でありながら自民党との差が開くばかりでした。しかし、自民党の自滅ともいえる裏金問題の後押しに泉健太代表の風呂敷もだんだん大きくなっているようです。

なんと、政権交代のための野党連携が難航している状況で、泉代表は「常に総理大臣になるシミュレーションをしている」とのことです。

泉代表「常に総理大臣になるシミュレーションをしている」と先走っています

NHKによりますと『泉代表は、29日夜、BS-TBSの番組「報道1930」に出演し、政権交代を目指す党の姿勢について「過去の民主党政権の反省として、あまり数多くのことを約束しない。また、官僚とも単に敵対関係ではいけないし、日米関係も継続から入り信頼関係を大事にしながら進めていく」と述べました。そして、総理大臣の候補者と党代表を分ける考えがあるか問われたのに対し「それはない。常に総理大臣になるシミュレーションをしている。当然、自分としては責任を担う覚悟を持っていて、それは変わらない決意だ」と述べました。』とのことです。

総理になるシミュレーションをする前に、与党になる算段を付ける方が先でしょう。まずは与党になる議席の確保。立民は野党連携を目指していますが、連携する野党で連立を組むのならいいですが、2021年6月、当時代表だった枝野幸男氏は、政権を獲得した場合には共産党とは連立を組まず、政策ごとの部分的な協力にとどめたいという意向を明らかにしました。今でもその方針に変わりはないのでしょうか。しかし、立民と共産も外交、安全保障など、重要政策においては開きがあります。とてもではないが枝野構想には無理があると思いますが、泉代表はどのようにお考えなのでしょうか。それとも、自民を倒すために野党連携をして、政権は立民単独政権を目指すのなら単独過半数の233議席以上が必要だと思いますが、候補者の目途は立っているのでしょうか。

与党になる算段をすっ飛ばして総理のシミュレーションをするなど妄想の域でしかありません。それに、本当に総理になるシミュレーションをしているなら、日本をどうするかのビジョンも出来ているはずですので、是非発表していただきたいですね。

 

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