人口世界一のインド、産業発展追いつかず成長に「壁」
2027年に国内総生産(GDP)が世界3位になる見通しのインドですが、成長の源泉は14億人を超える世界一の人口と平均年齢約28歳という国民の若さです。
出世や学習に意欲的な労働者が多く、チャンスを逃すまいと休みなく働く経営者も少なくない。ただ、人口の増加に産業の発展が追いつかず、女性の就業率も低いため、雇用が拡大しないという「成長への壁」に直面している。
人口世界一のインド、産業発展追いつかず成長に「壁」
インドでは増加する人口に雇用を提供するだけの産業が成長していません。
政府は約10年前から製造業振興に注力しているが、製造業がGDPに占める割合は横ばいで伸び悩んでいるとのこと。
ヒンズー教に根差した古くからのカースト(身分)制度により、階層ごとに職業が固定化している側面もあり、柔軟な労働力の移動を妨げているともいわれています。