学生4人に1人が就活にチャットGPT活用
学生らの就職活動で対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を活用する動きが広がっています。
企業に提出するエントリーシート(ES)の作成や面接対策などに使用しているとみられ、民間調査では大学生の4人に1人が「就活に生成AIを活用した経験がある」と回答しました。
企業側は採用するべき学生の見極めに苦慮している。
チャットGPTは、米新興企業「オープンAI」が昨年秋に一般公開。人間の指示に従い、文章や画像を生み出す「生成AI」を活用し、質問を入力すると自然な文章が作成される。
ベネッセi-キャリア(東京都)が6月にインターネット上で実施し、大学3~4年生452人から回答を得た調査では、26・5%が就活にチャットGPTなどの生成AIを活用したことがあると回答。具体的な活用方法(複数回答)として最も多かったのは「志望動機の作成」(63・6%)だった。
就活にチャットGPT 学生4人に1人「活用」 企業苦慮
就活でのチャットGPT活用に肯定的な考えを持つ大学3年の女性(21)=東京都=は「ES作成などの時間が減らせる分、自分の勉強や就活でも求められる『個性』を出したりするのに時間をかけられる」と話します。
具体的な活用方法として、ESの文章を整えることや、志望する企業の分析、面接の想定問答を作ってもらうことを挙げました。