子供の熱中症は特に注意が必要




夏の暑さが増してくると、熱中症へのリスクも高まり、熱中症が進行すると命に関わる可能性もある重大な健康リスクです。

1:大人が大丈夫でも、子供は大丈夫とは限らない!
早速ですが十河先生、子供の熱中症について、特に注意点してほしいことはありますか?

「まず認識しておいていただきたいのが、大人が大丈夫だからといって、子供が大丈夫とは限らない、ということです。

小さなやかんの水は、大きなやかんの水に比べてすぐに沸騰するように、体の小さな子供は暑さの影響をもろに受けやすく、大人以上に注意が必要です。地面からの距離も近く、照り返しの影響も受けやすいので、大人がしっかりと気を付けることが大切です」

夏の車の中に子供を置き去りにして亡くなってしまうという痛ましいニュースも耳にしますよね。

「子供は発汗速度が遅く、汗をかきはじめる体温が高い傾向があります。また、大人よりも体温調整機能が低いため、短時間でも熱中症になるリスクが高いです。

実際に私も娘が1歳の頃、ビーチで遊んでから駐車場まで移動する15分ほどの間に、娘が熱中症になってしまったことがあります。大人が大丈夫だからといって子供が大丈夫なわけではなく、想像以上に子供の体には負担がかかっています」

特に体の小さい乳幼児はより注意が必要ですね。加えて、大人だったら体調に異常があっても自分で気づいて対処できますが、子供の場合、そうはいかないですよね。

「その通りです。子供はのどが乾くのを忘れて遊んでしまったり、自分で異常に気づけなかったりするので、外出時や運動時は特に、こまめな水分補給を心がけてください。

子供は体が小さいので、のどがカラカラになってから飲むのでは遅いです。のどが乾いているということは、すでに水分が足りていないということ。健康な成人ならのどが乾いてからの水分補給で間に合う場合もありますが、体の小さな子供の場合は大変危険です」

つい大人の感覚で判断してしまいがちですが、子供たちの何倍も体が大きい私たちと同じ基準で判断するのはNGですね。

引用元 夏の水分&塩分補給の落とし穴!「子供の熱中症対策」5つの要注意ポイント【夏の飲み物、どう選ぶ?#3】

熱中症は、高温多湿な環境下で体温調節がうまく機能しないことによって発症し、代表的な症状には、めまい、吐き気、頭痛、脱水、意識障害などがあり、特に高齢者や小さな子供、持病を持っている人、運動をしている人など、特定の人々に熱中症が起こりやすい傾向があります。

もしも熱中症の疑いがある場合は、すぐに病院を受診するか、救急車を呼ぶことが重要です。また、熱中症になってしまった場合は、水分補給と体温を下げるために冷たいタオルやシャワーを利用するなどの応急処置を行いましょう。

熱中症は軽視できない健康リスクであり、暑い季節には、特に注意し、安全で快適な夏を過ごしましょう。



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